面接評価を決める2つの要素
受け答えの内容だけが評価対象ではない
「面接対策」というと、ほとんどの人が思い浮かべるのは、
「質問に対して何と答えるか」
ということでしょう。
たしかに、面接において回答の内容が重要であることは間違いありません。
しかし、実はそれ以外の要素が評価に与える影響も、驚くほど大きいのです。
「それ以外の要素って何??」
と疑問に思われるかもしれません。
面接というのは、面接官と被面接者のコミュニケーションの一種でもあります。
そしてコミュニケーションは、
- Verbal Communication(言語的コミュニケーション)…会話や文字など言語によるコミュニケーション
- Nonverbal Communication(非言語的コミュニケーション)…顔の表情や声の大きさ、視線、身振り手振りなどによるコミュニケーション
の2つに分けられます。
面接の質問に対する受け答えの内容は、上記のVerbal Communication(言語的コミュニケーション)に当たります。
そして、もう1つのNonverbal Communication(非言語的コミュニケーション)が、面接評価における「それ以外の要素」に当たります。
メラビアンの法則
アメリカの心理学者のアルバート・メラビアンがコミュニケーションが人に与える要素を調査した、「メラビアンの法則」によれば、話し手が聞き手に与える影響の大きさは、
- 言語情報 (Verbal):話す言葉そのものの意味…7%
- 聴覚情報 (Vocal) :声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ…38%
- 視覚情報 (Visual):見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線…55%
の割合になるということです。
これを上の2つのコミュニケーションに当てはめると、Verbal Communication(言語的コミュニケーション)が占める割合は実に7%しかなくて、残る93%をNonverbal Communication(非言語的コミュニケーション)が占めることになります。
これがそのまま面接における影響力の割合とするのはあまりに短絡的ですが、
「質問に対して何と答えるか」(WHAT)
だけではなく、
「どのように答えるか」(HOW)
ということが面接ではいかに重要かということの一端が、このデータからイメージできるのではないでしょうか。
実際、同じ回答内容であっても、別の人が別の口調で話すと、印象は大きく違ってくるものです。
このサイトでは、最終関門である面接をクリアし、内定を獲得するために、この、
で高い評価を得るためのポイントについてもお話していきます。
よく読まれる関連ページ
- 面接原論:面接キソのキソ
- 転職活動における面接の意義
- 中途採用の面接の特徴
- 近年の転職面接の傾向
- 中途採用の判断基準
- 面接受験の基礎知識
- 一次、二次、最終面接の違いと対策
- しゃべり上手な人が面接をクリアできるのか
- 想定問答を作成する意義
- 想定問答作成の留意点
- 面接想定問答:自己紹介関連
- 面接想定問答:志望動機関連
- 面接想定問答:退職理由関連
- 面接想定問答:転職活動関連
- 長期失業者のレッテルをはがせ:ブランクの長さをどう説明する?
- 面接想定問答:経験実績関連
- 面接想定問答:将来展望関連
- 面接想定問答:人間関係関連
- 面接想定問答:雇用条件関連
- 面接想定問答:最後の質問
- 模擬面接の重要性
- 面接も見た目が肝心
- 面接前後のマナーも見られている
- 質疑応答の基本的な流れをつかむ
- 「できる」と思わせる本番の面接応対
- 敬語の使い方で印象は大きく変わる
- PREP法で過不足ない応答をする
- 圧迫面接にはYES、BUT法を活用
- 面接が終わった後にできる面接対策1
- 面接後の礼状の書き方
- 面接が終わった後にできる面接対策2