PREP法で過不足ない応答をする
適切な回答をするために必要なこと
面接で適切な回答をするために必ず頭に入れておかなければならないことがあります。
質問の意図を正確に聞き取る
どんなに入念に回答を準備していても、それが求められていないタイミングで語れば、ただの不適切回答です。
適切な回答をするための大前提は、
「質問の意図を正確に聞き取る」
ということです。
相手の質問を遮ることは論外として、最後まで慎重に耳を傾けることを心がけましょう。
特に、緊張していると頭が真っ白になって面接官の言葉が頭に入ってこないこともあります。
また、面接官のスキル不足で、質問の意図があいまいなこともあります。
よく聞き取れなかった場合や、意図がわかりづらかった場合は、
「すいません、もう一度お願いします」
「○○ということで良いでしょうか?」
など、遠慮しないで聞き直しましょう。
質問を理解不足なまま当て推量で的外れな回答をしてしまうと、おかしな雰囲気になり、印象は最悪です。
面接官に理解されるための回答の仕方
質問の意図をよく理解した上で、次はその質問に対する回答を面接官にうまく伝え、理解してもらうためのポイントです。
結論から先に話す
説明の下手な人は、前置きが長くなってなかなか結論にたどり着きません。
回答の際は、ズバッと結論から入りましょう。
そして、その後にその根拠や説明を続けることで、内容を正確に理解させることができます。
「あなたは健康ですか?」のようなYES/NO型の質問では、まず「はい」「いいえ」を答えた上で、健康の状態や理由などの説明を補足します。
「あなたの尊敬する人は誰ですか?」のようなWHAT/WHO型の質問では、まず「坂本龍馬です。」のように直接の回答部分を明らかにした上で、その理由などを補足します。
コンパクトにまとめる
程度問題ではありますが、回答は「コンパクトにまとめる」ことを基本にしましょう。
「長く話すこと=充実した回答/熱意ある回答」のように考える人もいますが、端的に本質を伝える回答こそが優れた回答です。
面接官は耳だけで内容を聞き取るわけですから、一定上に長くなると話した内容が把握できなくなり、「過ぎたるは及ばざるが如し」の状態になってしまいます。
特に自信がない時ほど、言葉を足そうとして説明がダラダラ長くなりがちです。
自信を持ってコンパクトに言い切ることを心がけましょう。
PREP法を活用しよう
適切な回答をするためのテクニックとして有効なのが、「PREP法」と呼ばれるものです。
PREPとは、次の頭文字を取ったものです。
1.Point(結論・要点)
2.Reason(理由)
3.Example(例示)
4.Point(結論・要点)
つまり、質問に対する回答内容の順番を表したもので、
1.まず最初に、結論や要点から述べる。
2.次に、その理由について説明する。
3.さらにわかりやすいように具体的な例を示す。
4.最後に、もう一度結論・要点を繰り返してまとめる。
という流れになります。
もちろん、すべての質問に対してこのように「フルセット」で答えるのではなく、面接の流れや状況に応じて、
「この質問はP+Rまで」
「この質問はPだけ」
のように、要素を調整して適切な回答するのです。
ポイントは、この順番を崩さないこと。
順番の早い要素を飛ばすことはなく、省略するのは必ず後ろの要素だということです。
このルールを守ることで、状況に応じて必要な要素を過不足なく答えることができるのです。
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