面接受験の基礎知識
面接初心者のための面接イロハ
中途採用面接の経験が無い人のために、面接についての「キソのキソ」のお話をしておきましょう。
経験者の方はスルーして下さい。
交通費支給の有無
転職活動には少なからぬ費用がかかります。
その1つが、面接を受ける際の交通費(遠方の場合は宿泊費も)です。
私のコンサルの受講者の中にも、札幌在住で東京への転職を目指していたため、面接が入る度に飛行機で東京まで往復していた方がいました。
この面接の際の交通費についての採用側の対応は、実に様々です。
- 全額受験者の自己負担で会社負担は無し
- 全額会社が負担してくれて受験者の負担は無し
- 実費に関わらず一律の額を支給
- 上限額を設定して会社が実費を負担
- 最終面接に進んだ人だけ会社が負担
- 新幹線利用など遠方の人だけ会社が実費を負担
など…。
必ずしも「交通費を負担してくれない会社」=「人を大切にしない会社」というわけではありません。
しかし、交通費を負担してくれる会社の方が、従業員を大切にするところが多いという傾向があることも否定できません。
細かいところですが、会社選びの判断基準の1つかもしれません。
面接の実施場所
会社の会議室や応接室などが一般的です。
しかし、会社の規模などによって、事務所の片隅や玄関ホールの商談スペースのような場所で行われることもあります。
中には、会社ではなく近くの喫茶店などで行われるケースさえあります。
そういう場合もあるということを予め知っておけば、
「えっ、こんなところで!?」
と動揺せずに乗りきれるでしょう。
面接の人数・スタイル
中途採用面接は、原則として「個人面接」であり、応募者側は1名です。
(が、2名以上が同席するグループ面接も皆無というわけではありません)
採用側は1~3名程度で、ポジションや部署が違うメンバーが同席するのが普通です。
面接のスタイルとしては、採用側と応募側が距離を置いて向かい合うスタイルが一般的です。
しかし、同じテーブルで顔をくっつけるようにして半ば雑談形式で行う会社もあります。
面接時間の長さ
会社によってかなり幅がありますが、筆記テストを除いた純粋な面接時間は、30分程度がひとつの目安でしょう。
ただし、長いケースでは2時間を超えるような人もいます。
このように長い時間が割かれる時は、面接官に気に入られたり興味を持たれたりしている場合が多いので、悪い兆候ではありません。
逆に、10分、15分といった短い時間で終わった場合は、「早々に見限られた」可能性があります。
(もちろん、例外はありますので一概には言えません)
いずれにしても、面接は初対面からの一発勝負です。
限られた時間で自分の良さをしっかり説明することができれなければ、「その後」はないと思っておく必要があります。
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