模擬面接の重要性
模擬試験はなぜ重要なのか
転職活動を何度も経験している「ベテラン」の方はともかく、転職経験が少ない方にとっては、模擬面接は極めて重要だと私は考えています。
あなたが転職初心者かそれに近い人で、模擬面接を受けられる機会があるなら、絶対に受けておくべきです。
その理由を説明しましょう。
面接機会はプラチナチケットである
面接は、場数を踏むことで経験値が上がり、対応力がアップしていくものです。
2回、3回と面接を受け、なおかつしっかりと復習やそれを踏まえた対策を繰り返していくことで、確実により適切な対応ができるようになります。
また、本番の面接でなければ身につかないものがあることも事実です。
しかし、今の転職市場で面接の機会というのはとても貴重なもの。
おいそれとは得られない機会なだけに、経験を積むだけではなく、できる限り結果につなげたいところです。
ですから、大事な本番で結果を出せるよう、その前に模擬面接を行い、そこであらかじめできるだけの経験値を積んでおくことに意味があるのです。
模擬面接であっても、面接官を前に適切な対応をすることがいかに難しいことか、十分に実感できるはずです。
模擬面接でならいくら失敗をしても構いませんし、むしろそこで失敗をしておけばおくほど、本番でのミスを減らすことができます。
1回でも模擬面接を行なっておけば、あなたの>面接力は格段に上がるはずです。
自分の姿は自分では見えない
私も、希望者には模擬面接サービスを提供しており、模擬面接の模様を録画して提供するサービスもあります。
そしてほとんどの人が、自分の面接の様子を見ると、
「私はこんなふうにしゃべっているんですか!?」
などと驚くのです。
「無くて七癖」などと言いますが、自分では気づいていない癖や特徴がたくさんあるものなのです。
- 何か言う度に「えぇ~」「えぇ~」を繰り返す人。
- 終始まばたきをパチパチ行なっている人。
- 大きく目を見開く人。
- 視線が面接官から外れている人。
- 指で顔をかく癖のある人。
- ものすごく早口になってしまう人。
- 声が小さくて語尾が聞き取れない人。
- 貧乏揺すりをする人。
等々…
これらは自覚がないことが多いため、指摘されない限り改善の必要性さえ感じないことになります。
面接の本番で指摘してくれるはずもなく、知らず知らずのうちに印象を損なっているのです。
しかし、模擬面接を受ければ、本番の前に自分では気づけない悪癖に気づくことができます。
回答内容のチェックができる
模擬面接では、もちろん質問に対する回答内容そのもののチェックも行うことができます。
- 質問に対して的外れな回答になっていないか
- 回答内容に説得力はあるか
- 回答の分量は過不足なく適切か
- 知識不足や勘違いはないか
- 致命的な回答は含まれていないか
といったことです。
こちらも、自分で良かれと思って説明していることが、面接側からすると評価を下げる対象になっている「評価ギャップ」の可能性は常にありますから、客観的な評価を事前に確認することはとても大切です。
なお、上記のうち「致命的な回答」というのは、この「評価ギャップ」の最たるもので、他の質問で適切な受け答えをしていても、場合によってはその1問だけで不採用になってしまうくらい、極めて不適切な回答を指します。
面接指導をしていると、たまにそんな回答に出くわします(苦笑)。
極度の緊張を回避できる
面接の最大の敵は、この「緊張感」です。
特に、面接に苦手意識がある人ほど、ますます緊張感を感じることになります。
いくら事前に回答を練り、所作を磨いたとしても、強い緊張感があると実力の半分も出せなくなってしまいます。
面接を重ねていけば緊張感も和らいでいきますが、貴重な面接機会をできるだけムダにしないためには、事前に模擬面接をしておくことです。
本番さながらの模擬面接を経験しておけば、かなりの程度本番での緊張感を抑えることができます。
可能であれば、1度だけでなく、2度、3度と模擬面接を経験しておけば、それだけ本番では有利になることでしょう。
模擬面接はどこで受けられる?
問題は、どこでそうした模擬面接を受けられるか、ということですね。
代表的なのは、人材紹介会社です。
人材紹介会社は、企業と転職希望者との間に入って転職を成立させることで報酬を得ます。
ですから、ただ求人案件を紹介するだけでなく、転職を成立させるサポートの一環として、積極的に模擬面接を行なってくれるはずです。
(ただし、すべての人が人材紹介会社のサポートを得られるわけではありません)
もう1つは、ハローワークです。
ただし、ハローワークによって内容が違ったり、実施されていない場合もありますので、事前にハローワークで確認して下さい。
人材紹介会社もハローワークも、無料で受けられますので、ぜひ積極的にトライしてみて下さい。
※私(転職創研)も模擬面接を行なっていますが、上記と違って有料であり、また模擬面接単体では受け付けていません(コンサルの受講者向けのオプションとなります)ので、ご了承下さい。
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