人材紹介会社の攻略まとめ(その2)
人材紹介会社の攻略
「人材紹介会社の攻略まとめ(その1)」では、人材紹介会社のメリットとデメリットを整理しました。
ここでは、それらを踏まえた上でどのように人材紹介会社を攻略すべきかお話していきます。
十分な準備をしてからアプローチすること
人材紹介会社を活用するための絶対条件は、
「自分の商品価値を人材紹介会社に認めさせること」
です。
そのためには、応募書類を十分に作りこみ、口頭でも自分の強みをしっかり説明できるように準備してから、人材紹介会社にアプローチすることが大切です。
求職者の中には、
「転職活動の手始めに人材紹介会社に相談しに行こう」
などと考える人もいます。
しかし、人材紹介会社の面談は、求職者の転職相談に応じるためのものではなく、そのかなりの部分が「商品価値を見極めるため」のものですから、企業の採用面接と同様に入念に準備して向かうべきです。
いや、そこから数十件の紹介がもらえるかもしれないことを考えれば、企業面接以上の真剣さが必要と言っても過言ではありません。
いきなり本命に行かない
上記のことを考慮すれば、未経験者の場合はいきなり本命の人材紹介会社にアプローチするのは考えものです。
失礼な言い方になりますが、小手調べにまずは本命以外の人材紹介会社にアプローチすることをお勧めします。
そこで面談を受けてみて、人材紹介会社がどんなところで、どんな質問をされ、どんな準備が必要なのか、といったことをつかんでおくのです。
そうして経験値を上げ、質問に適切に答え、自分の強みをしっかりアピールできる状態にしてから、本命の人材紹介会社にアプローチすると良いでしょう。
異なるタイプの人材紹介会社を活用する
他のページで、人材紹介会社にもそれぞれの特色があることをお話しました。
たとえば、総合的な大手人材紹介会社だけに限らず、特定の業界や職種に特化した人材紹介会社にもアプローチすることをお勧めします。
それぞれ強みは異なりますし、持っている案件や情報、マッチング方針などの違いから、他方では出てこないような思わぬ案件が出てくる可能性もあります。
応募チャネルはできるだけ幅広く持っておきたいところです。
人材紹介会社の開拓は集中的に
転職活動は、半年も1年もズルズルと長期間に渡って行うべきものではありません。
3ヶ月のスパンを1つの目安として、集中的に取り組むべきものです。
だとすれば、人材紹介会社の開拓も集中的に行うべきです。
上記のような準備が整ったら、1社と言わず複数の人材紹介会社を開拓していきましょう。
アプローチすべき人材紹介会社の数は、キャリア評価の高さや在職かどうか等によって異なります。
キャリア評価が高い人なら、たいていの人材紹介会社が数多くの求人案件を紹介してくれます。その場合は、あまり多くの人材紹介会社にアプローチしても、対応しきれなくなるので程々にする必要があります。
逆に、すでに退職していて時間が十分に取れる人等は多くの人材紹介会社を開拓することでチャンスが拡大しますし、キャリア評価が低い人は数多くの人材紹介会社にアプローチしなければ、対応してくれるところを開拓できないでしょう。
いずれにしても、できるだけ多くの案件紹介がもらえるように、応募活動の初期の段階で必要な人材紹介会社の開拓作業を終えてしまうこと。
もしそこで残念ながらどうしても開拓ができなかった場合は、人材紹介会社に見切りをつけて、別のチャネルでの応募活動に専念しましょう。
キャリア評価が低い人の開拓
キャリア評価が低い人、特に年齢が高い人の場合は、人材紹介会社の開拓に苦労する確率が高いでしょう。
人材紹介会社のサイトで登録をして待っているだけでは、
「申し訳ありませんが現在ご紹介できる案件はありません。今後紹介できる案件が出てまいりましたらご連絡させて頂きます。」
といった「定型メール」が来て終わり、となってしまう可能性大です。
(ほとんどの場合、「今後」はやって来ないのです)
中高年の方は、ネット任せでは活路は見い出せません。
サイトで登録したら、すぐに電話をかけて面談を申し込みましょう。
紹介案件がなくても、とにかく顔合わせだけでもさせてもらうよう粘り強くお願いします。
それでもうまくいかない場合は、アポなしで営業所に足を運んでしまうという手もあり得ます。
条件的に難しい人ほど、そのようにできるだけ「接近戦」に持ち込むことが大切なのです。
また、一般的に大手の人材紹介会社ほど対応がドライな傾向があるので、比較的規模の小さなところや、地域密着型の人材紹介会社に狙いを定めた方が成功の確率は上がるでしょう。
それでもやはりうまくいかない場合は、見切りをつける他ありません。
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