オフラインの求人開拓:転職フェア
転職フェアとは
転職フェアというのは、大手人材紹介会社等が開催するイベントで、転職を目指す良い人材との出会いを求めて、多数の企業が参加します。
求職者は無料で参加することができ、企業が出展するブースに自由に訪問し、人事担当者等と直接話をすることができます。
インターネットで「転職フェア」と検索すると、実施予定のある転職フェアが見つかるでしょう。
次のようなサイトで転職フェアを探すこともできます。
- 「転職フェア.jp」
転職フェアのメリット
企業の担当者と直接話ができる
これが最大のメリットでしょう。
普通なら、面接に呼ばれでもしなければ、企業の人事担当者と直接話をする機会はまずありません。
しかし転職フェアでは、誰でも好きな企業の担当者と話をすることができるのです。
面接ではありませんから、かなりフランクに聞きたいことを聞くことができるので、ホームページ等では知り得ない会社の雰囲気や担当者の「ホンネ」等も聞き出せるかもしれません。
たくさんの企業が参加する
たくさんの企業が集うのも転職フェアの大きな魅力です。
多くは数十社、規模の大きなものでは100社以上の会社が参加しますから、数多くの企業と接触することが可能です。
それも、転職フェアに参加するような企業は、本気で優良な社員を採用したいと考えている質の良い企業がほとんど。
興味のある会社はもちろん、そうでない会社にも時間の許す限り話を聞いてみましょう。
視野が広がり、参加する前には思いもしなかった企業や業界に目が向くかもしれません。
面接に役立つことも
たとえば、転職フェアで面談をした人事担当者があなたの面接官となる可能性も十分ありますから、そこで顔見知りとなっておけば面接もスムーズに運ぶかもしれません。
また、そこで得られた情報は面接対策にもなりますし、転職フェアで受けた印象を応募理由に活用することもできるでしょう。
転職フェアのデメリット
転職フェアは無料で多くの優良企業と出会える貴重な機会であり、積極的に参加してもらいたいと思いますが、強いて挙げると次のようなデメリットもあります。
実施場所が都市圏に限られる
仕方のないことではありますが、転職フェアの実施は大勢の来場が見込める場所に限られます。
東京での実施回数がずば抜けて多く、大きく差がついて名古屋、大阪。あとは仙台、静岡、福岡くらいで、それ以外の地域では大規模なものはほとんど行われません。
そのため、地方在住の人が参加するのは費用や時間がかかりますし、出展企業のいない地方で就職する方にとっては、そもそも参加する意味がないことになります。
希望の企業が参加するとは限らない
多数の企業が参加するとはいえ、数十社~最大でも200社の規模。
その中にあなたが希望する企業が参加している可能性は、それほど高くないかもしれません。
実施のタイミング
あなたが転職活動をするタイミングで転職するが行われるかどうかも問題です。
転職フェアの実施が多いのは2月、6~7月、10月頃であり、その他の月はかなり回数が減ります。
あなたが転職したい時に適当な転職フェアがない可能性もあります。
在職者は注意も
あなたが在職者で、同業界への転職を目指している場合、転職フェアも自ずと同業者が多く出展するものに参加することになります。
その場合、同業者に転職希望であることが知れ渡ってしまうリスクがあります。
したがって、在職者の場合はそのリスクを考慮して転職フェアを避けるか、割りきって参加するか決める必要があります。
以上から、転職フェアは有益なイベントですが、「人を選ぶ」と言えるかもしれません。
転職フェア参加の注意点
事前登録・予約は必要か
原則として転職フェアでは事前の登録・予約なしでも参加が可能ですが、ウェブサイト等で事前登録・予約することをお勧めします。
当日出展企業と面談するためには、所定の書類に記入が必要ですが、事前に登録・予約を済ませておけば、当日スムーズに会場を回ることができます。
また、登録情報に興味を持った企業からスカウトがかかる可能性もあります。
それから、事前登録・予約者にはプレゼントがもらえることもあります。
当日の服装は
「服装は自由」としている転職フェアが多いですが、スーツの着用をお勧めします。
転職フェアには転職・採用を目的として参加するはずです。
どの企業と縁ができるかわかりませんし、ビジネスマンとしての第一印象を損なわず、好印象を持ってもらうためには、スーツの着用が不可欠です。
応募書類は持参するべきか
履歴書や職務経歴書などの応募書類も、「持参不要」としている転職フェアが多いです。
しかし、しっかり作りこまれた応募書類を持参すれば、自分のことをある程度理解してもらった上で面談をすることができますし、人事担当者への直接的なアピールにもなり得ます。
仕上がった応募書類があるなら、持参されることをお勧めします。
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