なぜ応募先を数多く開拓する必要があるのか?:50対5対1の法則
転職するには何件の応募が必要?
あなたが納得できる転職先を手に入れるためには、いったいどのくらいの数の求人に応募する必要があるのでしょうか?
もちろん、年齢やキャリア等に基づく個人差は非常に大きくて、一概には言えません。
私のコンサルの受講者でも、最初に応募した第一希望の会社にいきなり採用された人もいれば、50社、100社と応募を続けてもなかなか思うように結果を出せない人もいます。
ですので、このテーマを一般論として語ることはほぼ不可能です。
ただ、ある人材紹介会社のコンサルタントの方が1つの目安として語られていた話がありますので、紹介したいと思います。
それが、「50対5対1の法則」というものです。
50対5対1の法則とは?
その意味は、
「その紹介会社の1人の登録者に50社の求人案件を紹介すると、書類選考をパスして面接に進めるのはそのうち5案件程度であり、さらにその中から内定を獲得できるのはせいぜい1案件」
ということです。
つまり、「紹介50件 ⇒ 面接5件 ⇒ 内定1件」という関係です。
別の言い方をすると、
「登録者が1件の内定を得るためには、50件程度の紹介を受けなければならない」
ということになります。
私の支援の実感からすると、「当たらずといえども遠からず」といったところでしょうか。
上述のようにこのテーマは個人差が大きいですし、紹介案件がどの程度その登録者にフィットしたものなのかによっても、当然「打率」はかなり変わってきます。
マッチング精度の高い案件に絞ればもう少し打率は上がる気がしますが、それでも紹介会社の現場の声として、1つの示唆となる情報だと思います。
これはある人材紹介会社に限った話ですが、ハローワークでも、求人サイトでも、同じような競争が待っています。
「内定を獲得するためには、相当な数の応募が必要」
ということは、多くの人にとって事実なのです。
そして、せっかく得られた内定も自分の望む条件のものでなければ、次の内定を得なければならず、そのためにはまた相応の応募が必要です。
しかし、ある程度の年齢になったり、あるいは特殊な業界・職種を目指すような場合、適した求人案件を数多く見つけることは非常に難しくなります。
厳しい買い手市場ではなおさらです。
転職を成功させるためには、書類作りや面接対応などに注意が向きがちになりますが、こうして見ると、
「応募先を数多く見つける技術」
というのも、転職活動においていかに大きな意味を持つかということがわかるでしょう。
この技術を、このサイトを通じてぜひ身につけて下さい。
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