人材紹介会社の攻略まとめ(その1)
人材紹介会社活用のメリット
求職者にとって無料で利用できること以外に、人材紹介会社には下記のようなメリットがあります。
求人・企業の質が高い
人材紹介会社を使って求人をする企業は、採用時に成功報酬として年収の概ね30%を人材紹介会社に支払います。年収500万円なら約150万円、年収1,000万円なら約300万円です。
それだけの費用を払ってでも良い人を採りたいと考えるわけですから、一般的に質の良い企業が多いと言えます。
つまり、求職者にとっても魅力がある企業が多いということですから、人材紹介会社は魅力的なチャネルなのです。
転職活動が楽に進む
一度人材紹介会社との関係ができれば、あなたにフィットしそうな求人案件をいくつも探しだしてくれて、応募手続きを進めてくれます。
それだけでなく、採用企業にあなたをプッシュしてくれたり、面接が決まればアドバイスをくれたり、内定獲得時には年収交渉もしてくれます。
あなたが採用になって初めて売上となるので当然のことではありますが、あなたが能動的に動かなくても担当コンサルタントが様々な便宜を図ってくれるので、ある意味非常に楽に転職活動を行うことができます。
マッチング精度は比較的高い
求人企業が求める条件に合わない人材を紹介しても採用されず、売上に結びつきません。
そのため、あなたのキャリアと求人とのマッチング精度は、ハローワーク等と比べて比較的高いと言えます。
比較的短期間で結果が出る
オープンな求人案件と違い、人材紹介会社から企業に紹介される求職者の数は絞られます。
そのため、選考は比較的短期間に進みます。
応募から1ヶ月未満に内定が出ることも珍しくなく、早期に転職を決めたい人にとっても望ましいチャネルと言えます。
人材紹介会社活用のデメリット
一方、人材紹介会社のデメリットについてもまとめてみましょう。
人を選ぶ
人材紹介会社は一度味方につけることができれば心強い存在ですが、「商売になりそうな人材しか相手にしない」のが本質です。
あなたのキャリア評価が低い場合、残念ながら人材紹介会社を活用できない可能性もあります。
長期的な付き合いがしづらい
また、一度は紹介を受けられる関係を作れても、長期間その関係を継続できるとは限りません。
人材紹介会社には日々新しい求職者が登録されていきますので、なかなか転職が決まらない人よりも、「鮮度の高い」求職者に目が向くからです。
採用企業の選別はシビア
そして、採用企業の選別もシビアになることを頭に入れておく必要があります。
人材紹介会社を使っての求人は、採用して初めて費用がかかるので、別の見方をすれば、あせって不十分な人材を採用する必要はなく、費用に見合った人材をじっくり見極めて採用しようとするからです。
人材紹介会社の攻略するための留意点は、「人材紹介会社の攻略まとめ(その2)」でお話しましょう。
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