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本文に負けない重要性を持つ自己PR文のタイトル

つかみはOK?本文もタイトル次第

 

誰しも自己PR文の本文には力を入れますが、タイトル(表題)にかける労力は、おそらく本文の10分の1にも満たないでしょう。

 

ひょっとしたら100分の1レベルかもしれませんね。

 

自己PR文の技術・重要なパーツ|幸せなサラリーマン講座

でも、タイトルは、私がとても重視しているパーツです。

 

タイトルの検討には相当な時間と手間をかけます。

 

タイトルにはそれだけの価値があるからです。

 

自己PR文のタイトルがピタッとハマると、その受講者の転職成功が目に浮かぶほどです。

 

逆に、いかに本文が優れていても、タイトルがまずいと成功の確率は格段に下がると言っても過言ではありません。

 

下手なタイトルでは、自己PR文そのものへの興味が削がれ、肝心の本文をしっかり読んでもらえない可能性さえあるからです。

 

タイトルの役割はただ1つ。

 

 

本文を確実に読み込ませること

 

 

これに尽きます。

 

あなたが苦労して書いた自己PR文がちゃんと読まれないなんてことは想像できないかもしれませんが、自己PR文はイレギュラーな存在。

 

採用担当者にとっては予期していない余計な書類なのです。

 

そこで目に入ったタイトルが、いかにも凡庸で興味を引かれないものだったとしたら…

 

その時点で「読む価値なし」と判断されて、見限られる可能性は十分にあるのです。

 

だからこそ、本文に負けないくらいタイトルの選定に力を入れ、「本文を読んでみたい」と思わせることが絶対に必要なのです。

採用担当者の目を釘付けにするタイトルの極意

 

それでは、本文を読みたいと思わせるタイトルの付け方についてお話しましょう。

 

ただし、残念ながら効果的なタイトルの実例を列挙することはできません。

 

それをやると、同じようなタイトルが出回ってしまうからです。

 

自己PR文の技術・優れたタイトル|幸せなサラリーマン講座1.シンプルを貫くべし

 

そうか、タイトルには力を入れないといけないのか。よ~し、長い文章でしっかり本文の魅力を伝えよう!

 

そう考えたら逆効果です。

 

 

タイトルはシンプルに。本文は徹底的に詳しく。

 

 

これが自己PR文の極意です。

 

たとえば次のようなタイトルを見て、どう感じるでしょうか?

 

『これからますます重要になってくる品質管理を積極的かつ慎重にリードします』

 

文章としてはおかしくはないが、長いだけで大した中身がないタイトルです。

 

余計な修飾語句を伴うほど説明的になって明快さを失い、「冗長」なタイトルになってしまうのです。

 

タイトルが長くなる人は、往々にして自分(の能力や実績)に自信がないために、言葉を費やしてカバーしたくなる傾向があります。

 

自信とインパクトにあふれたタイトルは、常にシンプルで潔いものです。

 

 

タイトルをシンプルにすべき理由がもう1つあります。

 

それは、そこであまりに語りすぎてしまうと、それだけで本文の内容が把握できてしまい、本文を読み進める必要性が薄れてしまうことです。

 

たとえば、

 

『簿記2級の資格と経験を活かし、素早く正確に経理作業を行います』

 

というタイトルだったとしたら、本文を読まなくても内容は推して知るべし、でしょう。

 

自己PR文の技術・優れたタイトル|幸せなサラリーマン講座2.頭に疑問符を灯せ

 

自己PR文の技術・タイトルにひとヒネリ|幸せなサラリーマン講座

もう1つの極意は、かなり上級者向けかもしれません。

 

読み手の興味を引き起こし、本文を是が非でも読みたいと思わせるためには…

 

ストレートで明快なタイトルよりも、少しひねりが効いたものが良いでしょう。

 

 

本文の内容を象徴していながら、一見しただけではその意味・意図がわかりづらいタイトル

 

 

そんなタイトルなら、

 

それってどういうこと??

 

と、本文を読まずにはいられなくなるでしょう。

 

イメージを掴んでもらうため、ここで1つだけ事例を紹介しましょう。

 

【Tさんの自己PR文】

 

Tさんはアメリカに駐在した経験があり、その時のエピソードを題材にしていました。

 

現地では日本人はわずかで、現地社員といかにコミュニケーションを取り、組織を機能させるかが、Tさんにとって非常に重要な職務でした。

 

Tさんの努力や真摯な姿勢が受け入れられ、いつしか現地スタッフの口から、

 

Make Sam Happy
(サム(=Tさんのニックネーム)を幸せにしよう)

 

という合言葉が出るようになったそうです。

 

これは、Tさんが幸せそうな顔になるということは、事業が好調であることを意味し、それは現地スタッフの処遇改善をもたらし、みんなが幸せになる。

 

だから、みんなで協力してTさんを幸せにするようにがんばろう、ということだったそうです。

 

私はその自己PR文を読んで、この「Make Sam Happy」という言葉こそ、Tさんのコミュニケーション能力の高さや人柄を物語る象徴だと感じました。

 

そこで、Tさんに自己PR文のタイトルをこの「Make Sam Happy」にしたらどうかと提案したのでした。

 

このタイトルは、一見してもその意図は理解できないので、本文を読まずにはいられません

 

そして、本文を読めば、そのタイトルが本文のメインテーマであり、またTさんの良さを物語る言葉だということがわかるのです。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

あなたもぜひ、個性的で興味深いタイトルを考えて下さい!


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