自己PR文全体の構成を検討する
最初におよその構成を考える
自己PR文に使うエピソードが決まったら、いよいよ実際の作成に入ります。
でも、いきなり書き始めるのはちょっと待って下さい。
ゴール地点を決めずにいきなり走り出しても、どこに向かえば良いのかわかりません。
最初に、箇条書きベースで良いので、全体のおおまかな構成を考えましょう。
全体の構成については絶対的な正解があるわけではありませんが、最もオーソドックスで効果的な構成の1つは、「起承転結」のようなパターンでしょう。
たとえば、次のような構成です。
【起】
エピソードを理解してもらうための様々な前提や背景の説明をします。
読み手をスムーズにエピソードに引き込んでいくために必要な情報を提供しましょう。
例)「会社の業績は右肩下がりで、状況を打開するために社長から直々に新規事業を任されることになった」
【承】
「ビフォア・アフター」の「ビフォア」に当たる部分と考えるとわかりやすいでしょう。
あなたの職場や業務の課題やトラブル、あるいは課せられた責任の重さや業務の過酷さなどを持ってくるのが代表的なパターンです。
例)「3年目までに黒字化を達成するように命じられたが、未経験の分野にどこから手を付けてよいか途方に暮れた」
【転】
【承】で説明した「ビフォア」の状況に対してあなたがいかに行動したかを説明します。
エピソードの核となる部分であり、ここで努力や苦労をいかに深く描くことができるかが、あなたへの共感の深さを左右します。
例)「当初の半年はほぼ売上ゼロだったが、敏速かつ丁寧なサポートで少しずつ顧客を獲得していった」
【結】
「ビフォア・アフター」の「アフター」に当たる部分になります。
【転】で説明したあなたの行動の結果を説明し、あなたがもたらした成果や成長を示します。
例)「口コミや紹介で業績は急激に伸びて、着手から3年目で念願の黒字化を果たし、社長表彰を受けた」
以上のような全体の流れが固まれば、自己PR文の成功は見えたも同然と言っても過言ではありません。
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