自己PR文の共感の深さ=どこまで掘り下げて描けるか
徹底的に具体的に書く
優れた自己PR文は、読み手の感情を揺さぶり、あなたへの強い共感を生みます。
そして読み手が受ける感銘の深さは、エピソードをいかに深く掘り下げて描写するかに比例します。
ここでいう「深さ」とは、突き詰めれば、「具体性」のことを指します。
たとえばあなたが営業マンだとして、
「私は毎日たくさんの顧客を訪問しました」
と書いただけでは、読み手の心にはまったく響きません。
そこにはまったく具体性が無いからです。
もしあなたが本当に自分の努力を伝えたいのであれば、
「私は雨の日も雪の日も、朝8時から夜の8時まで、毎日30社を欠かさず回りました」
などと書く必要があります。
また、あなたのサービスによって顧客に喜ばれたことをアピールする場合も、
「私はある顧客から感謝の言葉を頂きました」
で留めていては、やはり印象は薄いままです。
「Aさんは私の手を握り、『田中さんに頼んで本当に良かった。今まで担当者は誰一人として対応してくれなかったもの。これからもどうかよろしくお願いします。』と言って頂きました」
などとすれば、説得力も違ってくるでしょう。
あなたの自己PR文にリアリティを持たせ、深い感銘を与えるためには、このように「徹底的に具体的に書く」ことが必要なのです。
エピソードを絞り込め
エピソードを深く掘り下げて描くためにもう1つ大切なことは、
「エピソードを絞り込む」
ということです。
最大限にアピールしようと思うと、どうしても「あれもこれも入れたい」ということになりがちです。
1枚という限られた紙面にいろんなエピソードを盛り込もうとすると、どうしても1つ1つのエピソードの分量は限られ、必然的に「広く浅い」話の寄せ集めになってしまいます。
それでは深い感銘を与える自己PR文にはなり得ません。
深い感銘を与えるためには、できる限り深く掘り下げて描くことが必要ですが、限られた紙面でそれを行うには、採り上げるエピソードを最小限に絞ることが必要なのです。
できる限り1つのエピソードに絞りましょう。
勇気を持って内容を絞り込み、それを可能な限り詳しく具体的に書くこと
「狭く、深く」が、効果を生む自己PR文を書くための鉄則なのです。
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