誰からも評価されようとする自己PR文が失敗する理由
無難な自己PR文は書く意味が無い
”無難な自己PR文は書く意味が無い”
少々過激な意見かもしれません。
しかし、特に学歴やキャリアで不利な人の場合、このことを肝に銘じてもらいたいと思っています。
自己PR文を書く際には、当然「良く思われたい」という気持ちが強く働きます。
それと同時に、「悪く思われたくない」「変に思われたくない」という防御的な気持ちもまた、強く働くものです。
その結果、多くの人の自己PR文が、万人受けすることを目指した文章になりがちです。
そうした言わば「ソツのない」自己PR文は、たしかに誰にも否定されることはないし、いやな印象を与えることもないでしょう。
しかし、誤解を恐れずに言えば、それは「毒にも薬にもならない」自己PR文です。
本当の意味で強力な自己PR文にするためには、防御的な気持ちを捨ててそこから一歩踏み出す必要があります。
「毒にも薬にもならない」自己PR文は、誰にも否定されない代わりに、誰にも強い印象を残さないからです。
強力な自己PR文というのは、どこか「尖った」要素を持っています。
「尖った」自己PR文は、読み手によって好き嫌いがあり、評価がブレます。
ある読み手にとっては琴線に触れる要素が、別の読み手によっては嫌悪の対象になることもあり得るからです。
ある会社には「こんな人材、ウチには要らない」と思われるかもしれません。
でもその一方で、ある会社には、
「こんな人材をウチは探していたんだ~!」
と思ってもらえるような自己PR文。
そんな自己PR文が理想的だと私は思います。
八方美人は八方ふさがり
あなたが自己PR文に多くのものを求めず、「多少でも評価につながれば良い」のであれば、無難な自己PR文にするのも良いでしょう。
でも、もし「多くの会社に評価されたい」から無難な自己PR文になっているのだとすれば、本末転倒です。
「八方美人」で無難な自己PR文は、結局どの会社にも評価されず、「八方ふさがり」になるからです。
あなたが仮にたくさんの会社に評価されたとしても、入れる会社はその中の1つだけです。
だとすれば、すべての会社に評価される必要はないし、評価されない会社が生じるリスクを恐れる必要もないはずです。
あなたが恐れるべき最大のリスクは…
無難な自己PR文を書いて、
「その他大勢の中に埋もれてしまうこと」
なのです。
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