自己PR文にリアリティを持たせる方法
自己PR文のリアリティ
自己PR文は「自分で自分をPRする文書」です。
いわば自己申告の書類ですから、自己PR文が効果を発揮するためには、書かれている内容が事実であるという「信ぴょう性」を獲得することが必要です。
言い換えれば、「自己PR文にリアリティを持たせる」ということです。
そして、それを実現するために、「過去のエピソードを使って書く」ということをお勧めしているわけです。
しかし、そのエピソード自体の書き方によって、リアリティの程度も違ってきます。
では、どのような書き方をすれば良いのでしょうか?
答えを一言で言うと、「徹底的に具体的に書く」ということに尽きます。
(シンプルな答えですいません)
たとえば、
- 「毎日朝から晩まで営業に回った」
→「毎日朝7時から夜9時まで30社以上車で営業に回った」
- 「毎年営業所内でも優秀な成績を残した」
→「5年間のうち営業所内でトップセールスを3回獲得し、ノルマの達成率は平均で120%を超えていた」
- 「顧客から大いに感謝された」
→「顧客からは『山田さんのおかげで取引先に迷惑をかけずに済んだ。本当にありがとう』と震えた声で言われた」
といった具合です。
このように、読み手が頭の中にエピソードの情景を鮮明にイメージできるほど具体的に書き込むことが、自己PR文にリアリティを持たせる秘訣というわけです。
会話文が自己PR文に命を吹き込む
自己PR文にリアリティを持たせるために私が重視していることの1つに、
「会話文を盛り込む」
ということがあります。
上の3つ目の例がそれに当たりますね。
たとえば、「部長から期待の言葉をかけられた」のような表現では、リアリティは希薄です。
でも、
「『お前ならきっとうまくやってくれるはずだ』と部長から声をかけられた」
のように、登場人物の言葉をそのまま盛り込むと、それが現実のことである客観的な証拠であるかのような効果をもたらすのです。
また、会話文を一切使わない文章は平板で読みづらいですが、会話文を使うことで文章にアクセントが生まれ、非常に読みやすくなるという効果もあります。
あなたも会話文を効果的に採り入れてリアリティあふれる自己PR文を書き上げて下さい。
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