職務経歴書のための棚卸し その2
時系列でキャリアを書き出していく
自分のキャリアを漏れ無く棚卸ししていくには、表形式で(逆)時系列順に書き出していくのが良いでしょう。
- 社名
- 部署名
- 勤務地
- 役職
- 部下人数
- 担当業務内容
- 貢献実績
などを一覧にしていきます。たとえば、下図のような感じです。
簡単に情報の追加・修正ができるように、エクセルで作成するのが一番よいでしょう。
※上図は都合上、大胆に簡略化しています。実際にはもっと詳しく、特に業務内容や実績についてはできるだけ詳細に記載していきます。
以下にポイントを説明します。
時系列か逆時系列か
どちらでも構いません。
記憶の新しい直近からの方が思い出しやすい人もいますし、古いことから順番にたどっていく方がやりやすい人もいます。
エクセルなら情報の追加・修正もカンタンです。
自分にとってやりやすい方で書いていきましょう。
とにかく細かく具体的に
アピール材料になるかどうかはともかく、まずは思い出せる限り細かく過去の担当業務の中身や過程、結果を書き出していきましょう。
過去の業務データが残っていれば、もちろん最大限活用します。
また、会社の仕事は基本的に1人で完結するものではなく、誰かと関わりながら行うものですから、人間関係を手がかりに記憶をたどっていくと多くのことが思い出せるでしょう。
過去に受け取った名刺なども効果的なヒントになります。
実績はできるだけ定量的に記載
実績部分は採用を検討する上で最も重要な要素になります。
実績の程度が把握しやすいように、できるだけ具体的な数字・データで表しましょう。(%、円、時間、個、社、件、人、位…)
なお、実績は個人のものに限定せず、部署・チームの実績であっても積極的に記載しましょう。
社内での表彰歴があればそれもしっかりアピールします。
棚卸表がすべての記載情報のベースとなる
これ以上書けないというくら書き出せたら、応募先のニーズを念頭に、そこから職務経歴書に書く内容をピックアップしていきます。
応募先によって記載内容を変える場合も、この表に立ち戻って情報をピックアップします。
あらゆるバージョンの職務経歴書のベースになるので、この表にどれだけ詳細に棚卸しできたかが仕上がりのカギを握るのです。
数年あるいは数十年にも及ぶキャリアを振り返ることは、手間もかかりますし、精神的にもキツイ作業です。
しかし、それをどこまでやりきれるかが、書類の仕上がりにダイレクトに影響しますし、さらにはその先の面接対応にも影響は及びます。
人は良くも悪くも「忘れる生き物」ですから、時間とともに記憶は風化していきます。
でも、あなたの財産は、必ずあなたの過去の中に眠っています。
真剣に棚卸しに取り組んだあなたは、過去の自分と対面して感慨深い思いをするとともに、自分がどれだけ多くのことに取り組んできたのかにきっと驚くことでしょう。
その作業を通じて、あなたは自分のウリや進むべき方向性を再認識することができるのです。
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