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職務経歴書パート別解説:職務概要の実例と改善 その1

 

職務概要作成のポイント その1」「職務概要作成のポイント その2」では、効果的な職務概要にするためのポイントをお話しました。

 

職務概要のより具体的なイメージをつかんでもらうために、少し事例を紹介しておきましょう。

 

職務概要の事例1(40代男性)

 

職務経歴書の技術・職務概要の事例|幸せなサラリーマン講座修正前の職務概要

 

平成3年に新卒で大手ホームセンター入社。主に、日曜大工用品売場のマネジメント職として勤務。接客業務を通してコミュニケーションスキル・お客様のニーズを引き出すスキルを磨きました。その後、培った経験を活かすべく営業職に転進。交通広告会社に勤務、新規開拓及び顧客管理の経験を経て、機械工具の商社にてルートセールス担当として勤務。現在はより顧客目線で行動できる営業職を目指して、転職活動中です。自社商品を熱意を持って拡販し、お客様に支持される貴社業務を通して、より自分にとってのキャリアアップができることを望んでおります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

職務経歴書の技術・職務概要の事例|幸せなサラリーマン講座総評

 

難しい表現を使わず、平易でわかりやすい文章で説明しているところは好印象ですが、下記のポイントにおいて見直しが必要です。

 

一貫性の欠如

勤務した会社を1社ごとに説明しているだけで、キャリアの一貫性が示せていません。
厳密に言えば最も勤務年数の長かった1社目は「販売職」、2社目以降は「営業職」ですが、販売職と営業職を隣接職種としてまとめて「一貫して販売・営業職に携わってきた」とすれば、ブレのないキャリアと印象付けることができます。

 

コアスキルの欠如

携わってきた会社・職種についての説明だけで、それらを通じて得られた経験やスキルがアピールできていません。
この方の場合、顧客の種類に着目すると、「個人」と「法人」の両方を経験しており、さらに「対法人」においては「無形商品(サービス)」と「有形商品」の両方を扱った経験があることに特長がありました。

 

成長・キャリアアップ

転職をすることで「成長」「キャリアアップ」を目指すというのは、一見前向きで評価されそうに思われます。
しかし、この方はすでに40代半ばであり、年齢的にはこれまでの経験・スキルで即戦力として貢献できることが望まれていますので、「~できる営業職を目指す」「キャリアアップを望む」といった説明はむしろマイナス評価になる危険性があります。

 

職務経歴書の技術・職務概要の事例|幸せなサラリーマン講座修正後の職務概要

 

新卒後20年以上に渡り、一貫して営業・販売の職に携わってきました。大手ホームセンターに新卒入社して13年間強、主に日曜大工用品売場のマネジメント職として勤務。その後、培った経験を活かすべく営業専門職に転進。交通広告会社における新規開拓及び顧客管理の経験を経て、機械工具の商社にてルートセールス担当として勤務しました。若くして現場のマネジメント経験を積めたこと、そしてBtoC、BtoB(無形商品)、BtoB(有形商品)のそれぞれに応じた営業・販売スキルを身につけられたことが私の財産であり、御社商品の販売に即戦力として貢献できます。


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