職務経歴書パート別解説:職務概要作成のポイント その2
何のプロなのか明らかにする
「職歴概要の意義と役割」のページで、職務概要の役割として、
『「要するにどういう人なの?」という「?」に答えること』
と説明しました。
これをもう一歩突き詰めて言えば、
「要するに何のプロなのか」
を説明することに他なりません。
1社1社経験した会社や仕事の内容を順番に記述していくのでは、その説明にはなり得ません。
経歴全体を要約することが必要なのです。
そして、「何にプロ」かを説得力を持って語るために大切なことは、
「一貫性」や「コアスキル」
を最大限アピールすることです。
たとえば、一貫性について言えば、
「20年間一貫して営業職に携わってきた」
「30年間一貫して住宅業界で働いてきた」
のように表現することで、
「営業のプロ」「住宅業界のプロ」
とアピールすることができるのです。
実際には過去の転職で職種や業界を変わってきたとしても、その中でできる限りの一貫性をアピールするようにしましょう。
概要から詳細の順番で
「職務概要」である以上、このパート自体が職務経歴書全体の「概要」に当たるわけですが、その職務概要の中でも、
- 全体的な概要
↓
- 部分的な概要
の流れにすることが、無理なく内容を理解してもらうために大切なことです。
たとえば前項のように、
「20年間一貫して営業職に携わってきた」
と経歴全体の概要を説明した後で、
「営業職としてのスタイル」
「主要な営業実績」
を説明するなど、要約の情報レベルを変えていくのです。
わかりやすい文章・表現で
最後のポイントは、文章のわかりやすさ、親しみやすさです。
職務概要というと、ビジネス書の末尾の著者プロフィールみたいに、カッコ良く持って回ったような文章をイメージしがちです。
しかし、職務概要の目的は、「要するにどういう人か(何のプロか)」という質問に端的に答えることですから、
「できるだけ明快でわかりやすい」
文章を心がけるべきです。
また、「である調」よりも親しみやすい「です・ます調」をお勧めします。
あくまでもあなたは採用してもらう立場なのですから、謙虚に嫌味なく、でも臆せず堂々と、わかりやすく自分をアピールして下さい。
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