職務経歴書パート別解説:職務経歴の基本 その2
職務内容を説明する
職務経歴パートの構成要素のピラミッドのうち、真ん中の「職務内容」部分の記載方法や注意点についてお話しましょう。
ここでは、
- 具体的な業務内容・種類
- 業務範囲・対象
- 遂行方法・スタイル
- 責任・権限レベル
など、自分の仕事を説明するのに必要な情報を列挙します。
いろいろなレイアウトがあり得ますので、下記のサンプルはあくまでも参考としてご覧下さい。
(※スペースの都合上、記述ボリュームを絞っています)
【ベーシックなパターン】
主要な業務を箇条書きするだけのベーシックなパターンです。
シンプルですが、適切に業務内容を列挙していればわかりやすく、このパターン+αで十分な場合もかなりあります。
【業務を種類ごとに区分するパターン】
記載すべき業務項目が多い場合や、内容が大きく異なる業務がある場合は、上記のように種類ごとに大別して説明します。
【営業系の職種の場合】
営業系の職種の業務内容を説明するには、上図のように
- 取り扱い商品・サービス
- 主要顧客・営業先
- 営業スタイル
などを明らかにするとわかりやすくなります。
記載する順番も大切
業務内容を説明する際には、ただ内容を列挙すれば良いだけではなく、記載する順番にも配慮が必要です。
ポイントは、
「できるだけ重要なものを先に書くこと」
です。
実際には、むしろ「基本的な業務」「日常的な業務」から書き始める人が多いのです。
しかし、確実に目に入れてもらうためには、できるだけ「重要な業務」「評価される業務」から並べることをお勧めします。
必ずしもウェイトが大きい業務(=従事する時間が長い業務)から並べる必要もありません。
たとえば、会計・経理系の職種の場合、
- 現金出納
- データ入力
- 備品管理
といった業務は、日常的に行うウェイトの大きな業務であり、不可欠なものでもありますから、業務内容の説明としては必要です。
しかし、そうした基本業務だけでは差別化やアピールにはなかなかつながりません。
それよりも、仮にメイン業務・恒常的業務でなくても、たとえば、
- 月次決算
- 年度決算
- 税務申告
といった業務にも従事しているなら、それらを優先的に記載することで、スキルのレベルをより効果的にアピールすることができるのです。
あなたも、「評価を高めるために確実に読んでもらいたい業務」からできるだけ記載するように心がけて下さい。
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