職務経歴書とデザイン・レイアウト
職務経歴書は見た目が命
少々見づらいかもしれませんが、もし次の2つの職務経歴書をパッと見せられたとしたら、あなたはどちらにより魅力を感じるでしょうか。
おそらく多くの人が、右側の職務経歴書に軍配を上げることだと思います。
職務経歴書において最も重要なものが何かと問われれば、もちろん「中身」と答えます。
しかし、実はデザインやレイアウト次第で、職務経歴書全体の評価自体が変わってしまう可能性は大いにあります。
見やすさ=理解しやすさ
職務経歴書は、最も情報量の多い応募書類です。
そのため、ただ情報を提供するだけでなく、内容が理解しやすいように情報を加工・整理して提供しなければ、あなたのキャリアをあなたの望むようには理解してもらえません。
レイアウトが優れた職務経歴書にできれば、内容をしっかり理解してもらうことができ、その結果内容を正当に評価してもらうことができるのです。
見栄えそのものが評価につながる
中身をしっかり理解してもらえるだけでなく、見栄えそのものが評価につながる可能性もあります。
1つには、職務経歴書のレイアウトが優れていること自体が文書作成能力の証拠であり、ビジネスマンとして優れた仕事をする可能性を直観的に感じさせるからです。
また、仮に「中身」が同じだったとしても、優れたデザイン・レイアウトに仕上げられていたら、キャリア評価も違ってこないとは言い切れません。
それほどに「見栄え」には力があるのです。
デザイン・レイアウトの優れた職務経歴書にする方法
デザイン・レイアウトには好みもありますので、絶対的な正解があるわけではありません。
「見栄えが良い」と感じる職務経歴書にもいろいろなパターンがあり得ますので、「このデザイン(レイアウト)にして下さい」と示すことはできません。
ただ、私がデザイン・レイアウトにおいて重視しているポイントを一言で言えば、
「メリハリをつける」
ということに尽きます。
職務経歴書にはたくさんの情報量があり、いろいろな異なる要素が混在しています。
そうした異なる要素を明確に区分し、整然と示すことが、職務経歴書のデザイン・レイアウトの最重要事項だと思います。
テキストのベタ打ち同然の職務経歴書が見づらいのは、メリハリがなくて要素の区分や位置付け、序列等があいまいだからなのです。
メリハリをつけるためのデザイン・レイアウトの手段・手法としては、
- 見出し
- 罫線
- 囲み
- 表組み
- 網掛け
- 箇条書き
- 改行
- 字体
- 字の大きさ
などがあり、それらを効果的に活用・設定することが大切なのです。
自分でイチから作る必要はない
とはいえ、そうしたデザイン・レイアウトを自分でイチから作る必要はありません。
インターネット上で検索すれば、職務経歴書のフォーマットを無料で提供しているサイトはたくさんあります。
「職務経歴書 フォーマット」「職務経歴書 テンプレート」などと検索してみて下さい。
それらをいくつかチェックし、「見栄えが良い」と思うものをベースに多少の手直しをするだけで、ずいぶん違ってきます。
※私のコンサルティングの受講者には、受講者専用のテンプレートをお渡ししています。
あなたの職務経歴書が「見た目で損をしない」ように、そして少しでも「見た目で点数を稼げるように」がんばって工夫して下さい。
そこが採否の分かれ目になるかもしれません。
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