職務経歴書パート別解説:職務経歴の基本 その3
実績・差別化要素を説明する
職務経歴パートの中で、キャリア評価において最も重要な部分が、構成要素ピラミッドの最上層の「差別化要因」部分です。
平たく言えば、担当した業務において、あなたに「どんな実績やスキルがあるか」を伝える場です。
あなたを採用した場合に新しい会社で貢献できるかどうかを示す最も信憑性の高い根拠は、過去の業務実績なのです。
ですから、できるだけ具体的にあなたの実績を挙げることが最善にアピールとなります。
箇条書きで端的に示す
具体的な業務実績は、記のように1~3行程度の文章で端的に箇条書きした方が、より明確となってお勧めです。
長い文章で詳しく説明したくなりがちですが、「要するに」がわかるように、いかにコンパクトに実績を要約できるかが腕の見せどころです。
短い中にも、できるだけ数字や単位を使って、どの程度の実績なのかが把握できるように「定量化」を心がけましょう。
また、キャリアが長い場合は、いつの実績なのかを添えるとさらにわかりやすくなります。
並べる順番は、「重要なもの」「評価の高いもの」から先に、が原則です。
最後に、いくら端的に箇条書きすると言っても、それが10個も20個も並んでは内容を把握しきれません。
重要なものから5~8個くらいに抑えることをお勧めします。
実績要約と実績詳細
転職回数が多い方の場合は、1つ1つの会社について上記のように実績を箇条書きすると、スペースがかさんでしまいます。
そんな場合は、次のように数行の文章で実績を要約しても良いでしょう。
逆に、転職経験があまりなく、1社について記載すべき多くの実績がある場合。
まず「実績要約」で実績の概要を伝えた上で、改めて個別の実績を箇条書きするという、2段階の実績説明をするとよりスムーズに内容を把握してもらうことができます。
上記を参考に、あなたの実績を、端的かつ魅力的に説明して下さい。
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