職務経歴書パート別解説:職務経歴のレイアウト(時系列式)
最もオーソドックスな時系列式
職務経歴の書き方のうち、年代に沿って、昔の業務経験から順番に書いていく方法を、「時系列式」あるいは「編年体式」と呼びます。
全社を一覧表でまとめるパターン
会社ごとに独立させるパターン
※転職経験が無い場合も、異動や職種変更などがある場合は、上記のいずれかのパターンで職務経歴を区分して記載します。
時系列式の特徴や注意点
時系列式のメリット
時間の自然な流れに沿っていて、最もオーソドックスで読みやすいスタイルであることです。
履歴書の記載順とも一致しているために対比もしやすく、読み手にとって都合の良いスタイルと言えます。
時系列式のデメリット
時系列式では、キャリアの一番初期から順に読ませることになります。
つまり、最も確実に読まれる部分に、現在とは最も時間的に隔たりがあり、かつ最もキャリアの浅い時期の職歴を置くことになるわけです。
経験を積み、キャリアップを経てきたキャリア後半を優先的に読ませられないことが、時系列式のデメリットと言えるでしょう。
また、途中でキャリアチェンジをしている人が時系列式にすると、今とは無関係のキャリアから読ませることになり、直近のキャリアに沿った求人への応募では訴求力が弱くなります。
時系列式が向いている人
キャリアに連続性、一貫性がある人に向いていると言えます。
つまり、転職をしていないか、転職をしていても職種等が一貫していて、ことさらに直近のキャリアに焦点を当てる必要の無い場合にフィットするスタイルです。
また、正社員から非正社員に変わる等、何かの事情で「キャリアダウン」している人にとっても、キャリアダウン前の職務経歴から読ませられるこの時系列式の方がベターでしょう。
時系列式で記述する際の注意点
多くの人にとって、強くアピールすべきはキャリアの後半のはずですから、それ以前の経歴説明に多くのスペースを割かないことです。
応募求人と関係の薄い、あるいは重要性の薄い業務経験の記述は思い切って簡略化し、その分直近のキャリアにスペースを費やすことで、重要な部分をしっかり目立たせてアピールしましょう。
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