職務経歴を書く順番はどう決める?
時系列 or 逆時系列
キャリアが短い人はともかく、職歴が10年、20年と長くなってくると、職務経歴書の職務経歴の書き方で頭を悩ますことになります。
典型的なのは、
- 「古いことから順番に書くべきか」(時系列順)
- 「新しいことから溯って書くべきか」(逆時系列順)
という問題です。
これについては各論ありますが、私が採用している判断基準の原則は、
「見せたい経歴(=重要な経歴)から順に書く」
ということです。
応募書類を最後から読む人はいませんから、書類の最初ほど確実に、そして注意深く読まれます。
ですから、確実に読ませたい重要な経歴から先に書き、重要度の劣る経歴は後に回すのがセオリーです。
したがって、
- 直近の経歴をアピールしたい人なら逆時系列
- 直近の経歴をアピールする必要がない人なら時系列
ということになります。
履歴書との関係にも注意が必要
ただし、それ以外に考慮に入れるべきこともあります。
履歴書は古いことから時系列順に記載していますので、職務経歴書の方で逆時系列順にすると、履歴書と逆になり、両者を見比べにくくなるということがあります。
履歴書と職務経歴書はセットで検討されることが多いはずですから、逆時系列順では確実にそのデメリットが生じることになります。
時系列順の記述に対して採用担当者が不満を抱くという話は聞いたことがありません。
その一方で、逆時系列順が読みづらいと言われたという話は時々耳にします。
以前に比べれば逆時系列順もかなり浸透して抵抗感も減ってきているものと思いますが、依然としてそのように感じる採用担当者も中にはいるということも事実です。
それでも、メリットとデメリットを比較すると、直近の経歴をアピールしたい人にとっては、逆時系列順を採った方がメリットが大きいと私は考えています。
ここでは時系列順と逆時系列順だけに触れましたが、それ以外の記載方法(キャリア式など)もあります。
ですから、単純に二者択一の問題ではなく、個々のキャリア構成によってベストなものを検討する必要があります。
職務経歴の記載方法については、後のページで改めて個別に詳しく説明していきましょう。
よく読まれる関連ページ
- 職務経歴書の意義と役割とは
- 職務経歴書の構成要素 その1
- 職務経歴書の構成要素 その2
- 職務経歴書のための棚卸し その1
- 職務経歴書のための棚卸し その2
- 職務経歴書とデザイン・レイアウト
- 職務経歴書の適切な分量とは
- 失敗する職務経歴書の特徴
- 職務経歴書パート別解説:職歴概要の意義と役割
- 職務経歴書パート別解説:職務概要作成のポイント その1
- 職務経歴書パート別解説:職務概要作成のポイント その2
- 職務経歴書パート別解説:職務概要の実例と改善 その1
- 職務経歴書パート別解説:職務概要の実例と改善 その2
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴の基本 その1
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴の基本 その2
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴の基本 その3
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴のレイアウト(時系列式)
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴のレイアウト(逆時系列式)
- 職務経歴書パート別解説:職務経歴のレイアウト(キャリア式)
- 職務経歴書パート別解説:抽出・未来パートの活用事例
- 職務経歴書パート別解説:退職理由の意義と書き方