あなたが資格を目指す目的は?
あなたはなぜ資格を取るのか?
私は、資格を目指す際に一番大切なことは、資格を取る目的を明確にすることだと思っています。
たとえば、私は「経理課に異動する」ために簿記検定(2級)を取得し、「会社を辞めて独立する」ために社会保険労務士という資格を取得しました。
ただ、「目的」という表現はまだあいまいなので、もう少し掘り下げて言うと、
- どんな自分になりたいから資格を目指すのか
- 資格を取ってそれをどのように活用していくのか
- 資格を取ることは本当に必要なのか
といったことを明らかにすることです。
資格を目指すということは向上心の現れであり、それ自体はすばらしいことだと思います。
しかし、何のためにそれをやるのか、資格を取ったらどのように活かすのか、それが明確でないと、ちょっとしたことで挫折してしまいますし、めでたく合格したとしても、それをうまく活かすことができずに「死格」になってしまうのです。
目的が明確であればある程、モチベーションは強固になり、取得後も資格を有効に活かすことができます。
漠然と「英語力があった方が将来有利だから」といった理由で英語の勉強を始めても、それをどう活かすかということまでが明確でなければ、なかなかモノにはなりません。
あなたの「目的」が明確でない限り、安易に資格を志すべきではないのです。
目的によって目指す資格は変わる
趣味や教養のために資格を取得する場合はここでは置くとして、資格を自分の仕事に役立てるにしても、その目的には様々な内容・レベルがあるはずです。
たとえば、
「スキルが不足しているので今の実務に役立てるために取得したい」
「将来今の部署で出世するために強力な資格を取得したい」
「会社を辞めて転職したいが資格が求められる職種なので取得したい」
「将来独立したいので独立可能な○○の資格を取得したい」
といったように。
その目的によって、目指す資格の種類や「規模」も変わってきます。
「規模」というのは、いわゆる「大型資格」「難関資格」と呼ばれるものか、それとも比較的簡単に取れるものか、ということです。
たとえば資格の中には、
- 弁護士などの資格が業務遂行のための必須条件となっている『業務独占資格』
- 中小企業診断士などの有資格者だけが名乗ることを認められている『名称独占資格』
- 宅建など特定の事業を行う際に法律で義務づけられている『設置義務資格』
と呼ばれるものがありますが、そうした特別な資格ほど取得により大きな効果が得られる一方で、取得の難易度は高くなります。
あなたは数ある資格の中から、自分の目的に適った資格を選ばなければなりません。
そして、そのためには、資格そのものについての十分な知識が必要です。
資格には、本当に様々な種類のものがあるからです。
あなたの貴重な時間やお金を費やす前に、あなたが目指す資格を決めるために徹底的に調査・情報収集を行うことが必要不可欠です。
- そもそも自分の仕事に関わる資格にはどんなものがあるのか
- それぞれの資格はどの程度の難易度なのか
- その資格には社会的なニーズがどれくらいあるのか
- 資格試験はいつ、どのような形式で行われるのか
等々…。
資格を取るということは、一筋縄ではいかないものなのです。
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