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資格の定義と種類について

資格と免許はどう違う?

 

この章は資格について語るパートですが、履歴書にはふつう、「免許・資格」という欄があり、取得したものを記載することになっています。

 

では、「免許」と「資格」とはどう違うのでしょうか?それとも同じなのでしょうか?

 

実は私も、この原稿を書くにあたって改めて調べてみました。^^;

 

結論としては、下記のような違いがあるようです。

 

「免許」

法律上、一般人には全面的に禁止されている行為に対する「免許」を取得する事で、その禁止されている行為を行える権限を特別に国などからもらうことを指します。

たとえば、公道で自動車やバイクを運転することは、「運転免許」があって初めて許されることであり、逆に免許がないのにその行為を行うと違法行為になるわけです。

 

「資格」

その人の技術あるいは知識能力が一定レベルにあることを認定するもので、もともと禁止されている事でなければ、資格が無くてもその行為を行うことができます。

たとえば、英語検定を持っていなくても英語を使うことは問題ありませんし、簿記検定を持っていなくても経理業務を行うことに何の問題もありません。

 

上記の定義に従えば、医師や弁護士、税理士や社会保険労務士などは「免許」であって「資格」ではないことになります。

 

これらには独占業務が認められており、その「免許」がない人はそれらを行うことはできません。

 

それに、上記の「免許」を有効にするには、「登録免許」が必要です。

 

その一方で、知名度の高い「中小企業診断士」は「資格」であって「免許」ではないので、中小企業診断士だから許される行為というものはありません。

 

 

厳密に言えば上記のようになりますが、一般には混同して使われることが多いですし、サラリーマンのキャリアへの影響を考えても、「免許か資格か」ということよりも、それぞれの中身が問題です。

 

したがって、このパートでは便宜上資格」としてひとくくりに扱っていきますので、あらかじめご了承下さい。

資格の種類

 

資格には実に数多く様々なものがありますが、大きく分けると、認定者に基いて次の3つに分類できます。

 

国家資格

法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する資格。有資格者は、知識や技術が一定水準以上に達していることを国によって認定されます。

取得はかなり困難ですが、国から職業的な地位を保障され、一般的に社会的な信用度も高い資格と言えます。
【国家資格の例】
公認会計士、薬剤師、総合職試験、気象予報士、通関士、測量士、旅行業務取扱管理者 他多数

 

公的資格

国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格で、民間団体や公益法人が実施し文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。

国家試験に準ずる資格なので取得した資格は公的に通用し、信用度や知名度の高い資格が数多くあるので、就職、転職の際に有利に働きます。
【公的資格の例】
秘書検定、販売士、日本漢字能力検定、福祉住環境コーディネーター、消費生活アドバイザー、下水道技術検定 他多数

 

民間資格

民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格。国家資格や公的資格と同様に高い知識や技能があるものとして広く認知されているものから、名ばかりでほとんど意味のないものまで、幅広く存在します。

民間資格は法律によって制度化されていないため、転職やキャリアアップにも有効な資格がある一方で、資格の有効度などの言葉を巧みに利用した商法も数多く存在しますので、取得には注意が必要です。
【民間資格の例】
情報処理技能検定試験、建築CAD検定試験、MOS、ビジネス実務マナー検定、手話技能検定、CFP、TOEIC 他多数

 

 

あなたの目指している資格は、どれに分類されますか?


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