受験と切っても切れない関係:和多田と資格(その1)
この章の最初として、まずは和多田と資格の関わりから紹介していきたいと思います。
限られた経験ではありますが、私の資格に対する考え方のバックグラウンドを理解していただければ幸いです。
教材作成者としての経験
和多田のサラリーマン生活は、「受験」とは切っても切れない関係にありました。
難関大学・高校受験用の通信添削教材を作成する出版社で、教材を作り、提供する立場で受験というものと関わってきました。
(和多田が携わったのは英語です)
この仕事は、対象となる大学・高校の実際の試験問題を分析し、出題傾向を把握することに始まります。
そして、それに基づいて合格に必要な力を付けるためにレベルや内容を調整した問題を用意すると共に、詳細な解答・解説を提供します。
(日本人だけでは限界があるので、ネイティブスピーカー(外人さんですね)のチェックを受けます)
難しすぎず易しすぎず、そして重要なポイントをいかに効率的に教材に織り込んでいけるかが腕の見せどころ、というわけです。
こうした出題者の立場となった経験は、出題者の心理や意図がある程度感じ取れるという意味で、自分が資格試験を受験する上でも役立ったと思います。
また、わかりやすく、かつまとまった解説を書き上げる作業が、私の今の文章力の基礎になったことは間違いありません。
さらに、作成していたのが通信「添削」教材であったため、模範解答を用意すれば済むのではなく、様々な解答を想定し、それら1つ1つに対する得点・減点や指導コメントを用意する必要がありました(これを「添削基準」といいます)。
この作業は骨が折れる作業ではありますが、自分にとっても英語力や日本語力の幅を広げるトレーニングにもなったのです。
こうした一連の作業が1つのコースごとに毎月2~3回あり、そのコースを3つも4つも掛け持ちで担当していました。
会社には自前のワープロ機(!)を持ち込んで、来る日も来る日もパチパチ文字を打ち込み続ける毎日。
それを10年近くもやれば、お腹いっぱいですよね(苦笑)。
その仕事に見切りをつけ、資格を取得して独立することになるわけですが、その過程や資格受験の詳細については、次のページで紹介することにしましょう。
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