完璧主義は資格取得の敵:いい加減なくらいがちょうど良い!
資格を目指すくらいですから、マジメな人が多いと思います。
かくいう私もマジメなA型です(笑)。
手を抜いてダラダラ勉強するなんて我慢できないですし、最初の1ページから完璧に理解したいタイプです。
難関の資格だったら、なおさら「完璧にマスターしないと」と考えてしまいます。
でも、この完璧主義というのが資格勉強にはクセモノなのです。
このページを読んで頂いているあなたは、おそらくサラリーマンの方かと思います。
とすると、普段は会社の仕事で時間を取られ、勉強に充てられる時間は限られますね。
それなりの難易度の資格になると、勉強する内容は相当な分量になりますから、1回や2回通しで勉強したくらいでは、全部をマスターすることはとてもできません。
私が社会保険労務士試験の勉強をした時は、すべての科目のテキストを5~7回勉強しました。
限られた時間の中で何回も繰り返し勉強するには、「速さ」が必要です。
時間をかけてじっくり読み進めていたら、合格に必要な「回数」が確保できなくなってしまうのです。
たとえ熟読することで「理解」できたとしても、1回だけでは「定着」しないので、時間が経てば内容を忘れてしまいます。
そこで、最初から枝葉末節を追うようなことはせず、まずは大枠をつかむことに専念し、素早く読み進めます。
たとえ当初は理解が不十分でも、回数をこなすうちに次第に理解度は深まり、より定着していきます。その中で少しずつ細かいところまで注意を払うようにしていけば良いのです。
「質」は「回数」でカバーできますが、「回数」を「質」でカバーすることはできないのです。
ついでに言うと、マジメで完璧主義の人ほど、内容が理解できなかったり勉強が順調に進まなかったりする状況に対するストレスが大きく、受験勉強に挫折しやすい傾向があります。
「そのうちわかるようになるさ」
そんな程良い「いい加減さ」が資格取得には必要なのです。
よく読まれる関連ページ
- 受験と切っても切れない関係:和多田と資格(その1)
- 受験と切っても切れない関係:和多田と資格(その2)
- 資格の定義と種類について
- あなたが資格を目指す目的は?
- 資格・免許で最も稼いでいる人は誰か
- 資格と実務経験との関係
- 資格学習が現実逃避になっていないか
- 資格勉強のコストと代償
- どんな資格でも必ず一発合格を目指す
- 難関資格でも会社は絶対辞めないこと
- 受験勉強では「投資」を惜しまない
- 資格の学習手段は通学と通信のどちらを選ぶ?
- 資格受験は学習初期が最大の難関
- 凡人が集中力を発揮する方法
- 16倍の効率で学習する方法とは
- 教材は勇気を持って絞り込むべし
- 「覚えなきゃ」と思ったら脳は閉じる
- 記憶の仕方でライバルに差をつける
- 睡眠の取り方でライバルに差をつける