筆記試験の基礎知識
中途採用と筆記試験
転職活動でクリアしなければならないものは、書類選考と面接選考だけではありません。
実施状況は会社によって違いますが、侮れないのが「筆記試験」です。
(※ここでは、適性検査も含め、面接とは別に行われる試験・検査全般を「筆記試験」と呼びます)
特に、「試験と名のつくものは学生以来ウン十年やってない」というベテランサラリーマンの方は、この筆記試験には苦戦しがちです。
中途採用においては筆記試験はけっして主役ではありません。
職務経験のない新卒者の採用とは違って、中途採用ではこれまでの職務経験や実績が最も重視されるため、筆記試験はあくまでも書類や面接での選考を補完する材料としての位置付けになります。
しかし、極端に成績がひどければ、アピールする職務経験や実績も信ぴょう性が疑われ、採用を思いとどまる要因となります。
人生のかかったその大事な局面で足下をすくわれないように、筆記試験も最低限の準備はしておく必要があります。
「転職活動が初めての人」
「筆記試験は久しぶりの人」
は、まずはこのサイトで概要をアタマに入れておきましょう。
それだけでずいぶん違ってくるはずです。
筆記試験にはどんなものがある?
筆記試験の内容を大別すると、「知識試験」と「適性検査」の2つに分けることができます。
「知識試験」とはその名の通り「知識の有無」を問うもの。
「一般教養・常識試験」(時事問題、漢字、論作文など)と、業界特有の知識を問う「専門試験」(語学、プログラミング、金融など)があります。
「適性検査」は応募者の業務への適性・資質を測るもの。
主に職務遂行能力を測定する「能力適性検査」と性格・気質を測定する「性格適性検査」の2つに大別できます。
筆記試験を行う会社はどのくらいある?
DODAが公開している中途採用の実態調査データによれば、何らかの筆記試験を実施している求人は、全体の51%とのことです。
筆記試験の実施には相応のコストや手間がかかるため、いわゆる大手企業では多くの企業が実施しますが、中小零細企業ではもう少し実施企業は少なくなります。
傾向としては、専門スキルが重視される技術系求人の方が、事務系の求人よりも筆記試験を実施することが多くなるようです。
筆記試験の内容は?
右表は同じくDODAが公開している筆記試験の内容データです。
これによれば、筆記試験を実施している求人のうち、「適性検査」、すわなち「能力適性検査」「性格適性検査」の両方あるいはどちらか一方を実施している求人が93%と9割以上を占めていることがわかります。
「能力適性検査」「性格適性検査」の両方を実施している求人も全体の6割近くを占めているので、適性検査に精通することが最も重要な筆記試験対策となると言えます。
ただし、企画・編集などクリエイティブな職種や、コンサルタントなど説明能力が求められる職種では「論文」が、ITエンジニアや金融系の職種等では専門的なスキルや知識を判断する「専門能力試験」が多く実施される傾向にありますので、該当する業界・職種を志望する人はそうした「知識試験」対策が必要になります。
よく読まれる関連ページ
- 適性検査の基礎知識
- SPIの基礎知識
- テストセンター受検の注意点
- WEBテスティング受検の注意点
- SPI出題の全体像
- SPIの具体的な出題パターン紹介
- 頻出問題1:『二語の関係』
- 頻出問題2:『語句の意味』
- 頻出問題3:『反対語』
- 頻出問題4:『語句の用法』
- 頻出問題5:『文の並べ替え』
- 頻出問題6:『空欄補充』
- 頻出問題7:『長文読解』
- 頻出問題1:料金の割引
- 頻出問題2:損益算
- 頻出問題3:分割払い
- 頻出問題4:割合
- 頻出問題5:『代金の精算』
- 頻出問題6:『速度・距離・時間』
- 頻出問題7:『順列・組み合わせ』
- 頻出問題8:『確率』
- 頻出問題9:『表の読み取り』
- 頻出問題10:『資料の読み取り』
- 頻出問題11:『長文読み取り計算』
- 頻出問題12:『集合』
- 頻出問題13:『推論』
- 頻出問題14:『地図』