SPIの基礎知識
SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査で、
『Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)』
の略です。
SPIにはバージョンがあり、2013年1月にSPI2からSPI3に変わりました。
(会社によってはSPI2を使い続けているところもあるようです)
当サイトではSPI3についてお話していきます。
SPIの種類
SPIは下記のように、新卒者向けと転職者向けに分かれており、出題範囲が異なっています。
SPI-G
一般企業人の中途採用のためのテスト。転職者は原則としてこちらを受検します。
※以下、断りがなければこのSPI-Gについての説明となります。
SPI-U
大学生の新卒採用のためのテスト。
※ただし、社会人経験の短い転職者向けに使用されることがあります。
SPI-H
高校生の新卒採用のためのテスト。
(※上記以外にも新卒者向けの短縮版・専門テストがあります)
また、転職者が受検する可能性のあるオプションとして、
英語検査(ENG)
があります。
SPIの受検方式
SPIには4つの受検方式があります。
ペーパーテスト
応募企業などでマークシート方式で受検します。
以下の3つはパソコンを使って受検する方式です。
テストセンター
適性検査を作成・提供する企業の専用会場(テストセンター)に集まり、会場のパソコンで受検する方式です。
WEBテスティング
適性検査を自宅などのパソコンでインターネット回線を使って受検する方式です。
インハウスCBT
適性検査を、応募企業内のパソコンで受検する方式です。
SPIの回答時間
ペーパーテストとパソコン受検とで異なります。
受検方式 | 実施時間 |
---|---|
パソコン受検(センター/WEB/インハウス) | 能力検査:約35分/性格検査:約30分 |
ペーパーテスト | 能力検査:約70分/性格検査:約40分 |
また、オプションとなる英語検査(ENG)は下記の通りです。
受検方式 | 実施時間 |
---|---|
テストセンター | 約20分 |
ペーパーテスト | 約30分 |
受検方式による違い
「SPIは受検方式が違っても試験内容は同じ」と思ったら間違いです。
上記の回答時間以外にも、注意すべき違いや特徴があります。
出題範囲
SPIは、受検方式によって出題範囲が違います(詳細は別途)。大切なことは、それぞれの出題範囲や出題傾向を知り、共通して出題される内容から押さえていくことです。
筆記具の使用
テストセンターでの受検の場合、原則として筆記具の持ち込みはできません。筆記用具とメモ用紙が会場で貸し出されます。
電卓の使用
企業内でのペーパーテストやテストセンターでのパソコン受検では、電卓は持ち込まずに筆算で計算問題に回答しますが、自宅受検を想定したWEBテスティングでは、電卓の使用を前提として問題が出題されます。
パソコン受検の特徴
パソコンによる受検方式には、ペーパーテストにはない特徴がありますので、頭に入れておく必要があります。
受検者ごとに問題が変わる
全員が同じ問題を出されるペーパーテストと違い、パソコン受検の場合は受検者の回答状況に応じて、出題内容や出題数が変化するという特徴があります。
問題ごとに制限時間がある
ペーパーテストでは、全体の回答時間には制限があっても、それぞれの問題にどれだけ時間をかけるかは自由です。しかし、パソコン受検の場合は1問ごとに制限時間があるため、時間内に回答しなければ次の問題に移ってしまいます。
解答の順序が決まっている
同じく、ペーパーテストでは回答する問題の順序は自由であり、いったん飛ばした問題にあとで戻ることもできます。しかし、パソコン受検の場合は回答の順序は固定であり、回答を終えて次の問題に進めば、後戻りすることはできません。
受験結果の使い回し
応募企業からテストセンターでの受検を求められた場合、受検から1年以内であれば、前回のテストセンターの受検結果を使いまわすことができます。
※使い回しによって受検の手間を省けますが、前回の出来に自信が無い場合は改めて受検した方が良いと言えます。
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