履歴書パート別解説:趣味・特技欄
趣味・特技欄の意義
業務に直接関係ないという意味で、この「趣味・特技欄」は応募書類すべての中でも異色のパートと言って良いでしょう。
この「趣味・特技欄」をがんばって書いたからといって、業務上の評価が上がるわけはありません。
しかし、それでも私は「趣味・特技欄」を独立して設け、しっかり記述するだけの価値があると思います。
この欄でプライベートな側面を伝えることで、仕事に関する説明では伝わらない、あなたの興味や志向、価値観などを知ってもらうことができます。
わかりやすく言うと、「あなたの人となり」の一端を知ってもらうことができるわけです。
見ず知らずの人を採用しようという時に、「情報量が少なくてどんな人かよくわからない」場合と「書かれている情報でどんな人かイメージできる」場合とでは、どちらがより採用の可能性が高まるでしょうか。
自分について多くを知ってもらうことが心の距離感を縮めることにつながり、ひいては採用への距離を縮めることにもつながると私は思っています。
ここでの記載内容は、多少なりとも面接での雰囲気ややり取りにも影響してくるはずです。
趣味・特技欄の書き方
「自分の人となりを知ってもらい、距離感を縮める」ためには、下記のように「読書」「映画」といった単語レベルの記述では不十分です。
「映画」なら、せめて「どんなジャンルが好きで」「どのくらいの頻度で映画館に行くのか」くらいは伝えたいところですね。
下記のように説明を補足して、内容を具体的にイメージできるようにしておくことが大切です。
記載する趣味や特技については基本的には何でも構いません。
ただし、いくら自分のことを知ってもらうためとはいえ、ギャンブル系など1人の社会人として印象がマイナスとなるようなものは避けましょう。
採用担当者の印象に残ったり、面接で盛り上がったりできるような、個性的・印象的なものが含まれていると良いですね。
以下に、私のコンサルティングの受講者の趣味・特技の実例を少し紹介しておきましょう。実に様々です。
- 寺院訪問
- 旅行で47都道府県制覇
- ノルディックウォーキング
- 結婚式の司会
- 少年野球の監督
- 歌舞伎の観賞
- iPhoneアプリ制作
- ギターのライブ演奏
- レシピ作り(男性・100種類以上)
- 腕時計のコレクション
- 10カ国以上での写真撮影
- ラーメンの食べ歩き
免許・資格・スキルの記載
下記のように、業務とは直接関係のない免許や資格、あるいは語学やPCのスキルレベルなどについて、この趣味・特技欄で紹介することもできます。
- 書道○段
- 珠算○段
- スキーインストラクター
- 中国語会話(基本レベル)
- Photoshop(初級レベル)
趣味・特技欄を有効に使って、あなたの人となりを少しでも知ってもらうようにしましょう。
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