履歴書パート別解説:免許・資格欄
免許・資格欄の考え方
履歴書はあなたが「およそどんな人なのか」という、言わば「プロフィール」を伝える書類です。
その中で、この免許・資格欄は、あなたのおよその「業務スキル」を伝えるパートと言えます。
資格・免許は、あなたが一定の知識やスキルを持っていることの客観的な証拠になるからです。
(あくまでも「一定の」であり、一部のものを除けば資格・免許があればそれだけで採用されるというものではありませんが)
また、働きながら資格・免許を取得することは簡単ではありませんから、向上心の持ち主であることのアピールにもなります。
ですから、免許・資格欄が空白になっているよりも、少しでも「賑やか」になっている方が印象が良いことは確かです。
資格・免許の書き方には慣例的なルールはありますが、一番大事なことは、「少しでも評価を上げる」ことです。
細かな書き方やルールに頭を悩ますよりも、自分の商品価値を高めるため、自己アピールにつながるものは積極的に書くことが大切です。
免許・資格欄のルール
上述のように、あまり細かいことを気にする必要はありません。
- 原則として取得した順に記載する
- 免許・資格名は正式名称を書く
くらいは押さえておきましょう。
注意したいのは、
- 公的な免許・資格でなくても構わない
- まだ取得していないものでも構わない
ということです。
「公的な免許・資格」でなくても、民間の企業・団体が認定する資格でも問題ありません。
さらには、「免許・資格」でなくても、短期間の講習・研修・セミナーの類でも、業務に役立つものならばOKです。
そして、まだ取得していない免許・資格であっても、別途「特記事項欄」を設けることでアピールすることが可能です。「○○の取得を目指して学習中」「○月に○○の受験を予定」といった風に。
また、資格がなくても、「英語は日常会話レベル」のようにスキルレベルをアピールしても良いでしょう。
上記のように、ある意味拡大解釈して記述していけば、アピールできる材料はかなり出てくるはずです。
ただし、何でも書けば良いというものではありません。
- 応募する業務に役立ち、評価されるもの
であることが条件であり、たとえば事務系の職種に応募するのに、フォークリフトの免許をアピールしても意味がありません。
まして趣味の領域の資格・免許は、趣味・特技欄に書くべきであり、免許・資格欄にはふさわしくありません。
また、業務に関連するものであっても、「英検4級」など、レベルが低いものは書いてもアピールにならないでしょう。
免許・資格の取捨選択など
免許・資格をたくさん持っている人はアピールの材料に困らないですが、逆に効果的なアピールをするためには記載するものを絞ることが大切になります。
- 自動車の運転免許は原則として記載
- アピール度の高いものを優先する
- 趣味性の高いもの、職務と無関係なものは、趣味・特技欄に
- 英語の記載レベル
「難易度の高いもの」「応募の業界・職務に関係が深いもの」を優先します。
英検は2級以上、TOEICは500点以上が記載の目安
(外資系なら準1級、600点以上)
以上を参考に、免許・資格欄を有効に使って業務スキルをアピールして下さい。
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