履歴書パート別解説:本人希望記入欄
自由に希望を書くのはNG
JIS規格の履歴書では、
(特に給料・職種・通勤時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)
と表記されています。しかし、
「『本人希望記入欄』なのだから、正直に希望を書いていいんでしょ」
と思っていると失敗するのがこの欄です。
その理由を一言で言うと、
「この欄に希望条件を並べ立てると、採用しづらい人材だと思われる」
からです。
ここで本音を書いて、もしそのために書類選考で落とされたら、そこで終わりです。
給与などの本当の希望条件については、面接に進んで採用が近づいた段階で出していくのが賢明でしょう。
(ただし、複数の職種が同時に募集されている場合に応募職種を明記するのはOKです)
本人希望記入欄のお勧めの使い方
したがって、ホンネはともかくとして、ここでは「(希望は)特になし」とするか、あるいは下記の第1、2例のように、「採用しやすい(好ましい)応募者ととらえてもらうために積極的に活用する」のがお勧めです。
また、本来の目的とは少々異なりますが、第3例のように通信欄的な使い方をしたり、あるいは失業期間や退職理由などについてこの欄で補足説明することもできるでしょう。
どうしても譲れない条件がある時は
とは言え、あなたにどうしても譲れず、それが満たされない限り入社はあり得ないという特別な条件がある場合は、予め明記する必要があるでしょう。
たとえば、「家庭の事情で引っ越しができない/残業ができない」等といった場合がそれです。
そうした特別な条件を隠して書類選考を通過したり、あるいは採用に至っても、求められる仕事を全うできないのであれば意味がありませんので、会社がそれを認めてくれるのか可否を問う必要があります。
ただ、そうした条件を明記することで採用の可能性が厳しくなることは覚悟しなければなりません。
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