履歴書パート別解説:学歴欄
どの時期から書き始めるかは自由
「学歴欄は小学校から書くもの」と思っている人もいますが、そんなことはありません。
あなたの都合で調整して構わないのです。
極端な話、スペースがなければ最終学歴だけを記載することも可です。
逆に、職歴が短くてスカスカになるならば、小学校から書いた方が良いでしょう。
より重要なのは職歴欄ですので、学歴欄もスペースの調整弁として考えましょう。
以下は一般的な記載のルールです。
- 公立校の場合は「◯◯県立」「◯◯市立」等から書きます。私立校の場合は公立と区別する意味で「私立」と付けても良いですが必須ではありません。
- 小・中学は卒業のみ、高校以上は入学・卒業共に書きます。
- 「高校」は「高等学校」。「付属」「附属」も正式名称を正確に。
- 大学名も正式名称で。改称があった場合は「◯◯大学(現××大学)」とします。
- スペースが余る場合は大学の専攻名、卒業論文も書いて良い。
留学経験がある場合
1年以上などの比較的長期に渡る留学経験がある場合は、学歴として学歴欄に記載しましょう。
(では半年なら書いてはいけないかと言えば、厳密なルールはありません。アピールになる材料なら書いて良いのです)
社会人になってからの語学留学なども同じです。
時期、期間、国、学校名が明らかになるように書きましょう。
また、留学中の成績もアピールできるなら当然明記します。
中退経験がある場合
中退がある場合、採用担当者はその理由を知りたがりますから、中退の事実だけを書くよりも、
「家庭の事情により中途退学」
「健康上の理由により中途退学」
などのように、中退の理由を記載した方が良いでしょう。
さらには、採用担当者が納得できるような説明を添えて、ネガティブなイメージをできるだけ軽減することが大切です。
「○○の病気にかかり止むなく退学しましたが、現在は完治しています」など。
留年・休学の経験がある場合
留年や休学についても同様です。
病気などが理由の場合は、現在は仕事に支障ないことを明記したいところです。
また、ボランティアやワーキングホリデーなどによる場合は、その内容とプラスになった経験などをアピールしましょう。
職業訓練の経験がある場合
国や地方公共団体が設置・認定する職業訓練校に通った期間の記載について迷う人もいるでしょう。
予備校での授業の感覚に近いかもしれませんが、あくまでも「職業の訓練」であり、学歴欄ではなく職歴欄に記載します。
こうした公共職業訓練を受けること自体が「求職活動」と認められていて、雇用保険からの給付の対象となる(=お金をもらいながら受講する)くらいですから、職業訓練は一般的な教育とは異なり、仕事の性格を持っているのです。
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