Vol.7 どんだけ人が良いんですか~
転職コンサルの受講者の方とお話していた時のこと。
その方はある販売職の仕事をされていた方だったが、勤務状況が普通ではなかった。
毎日9時前出社は普通ですが、帰りは毎晩深夜の1時~2時で、遅い時はさらに遅く、その日のうちに帰宅できることが年に2、3日しかなかったとか。
そんな勤務を十数年間続けて来られた結果、体調を崩して転職せざるを得なくなったのだ。
そして退職理由を「体調を崩したため」と書くと印象が悪くなるのではないか、という相談だったのだが、私からすれば、
「いやいや、そんなに働いたら体も壊すでしょ!?」
という話。
ところが、本人は労働時間の長さに問題があるというよりも、むしろ自分が勤務を続けられなくなったことを責めるような口ぶり。
むしろその環境で十数年も仕事を続けられたことが評価されても良いくらいだが、本人にはその自覚がまったくと言っていいほど無いのだ。
「自分の価値は自分が一番わかっている」
というのは、転職活動においてはむしろ当てはまらないことが多い、とつくづく実感する。
まあ、逆の意味で自分を理解していない人も少なくないのだが。
よく読まれる関連ページ
- No.1 飛び出した現金
- Vol.2 上がったり下がったり
- Vol.3 転職コンサルタントのジレンマ
- Vol.4 お客様は神様か
- Vol.5 人に歴史あり
- Vol.6 内定を蹴る勇気
- Vol.8 転職と結婚
- Vol.9 ろうがん
- Vol.10 与えることは奪うこと
- Vol.11 ガラスのハート
- Vol.12 見掛け倒し
- Vol.13 呼吸困難
- Vol.14 むりょうそうだん
- Vol.15 錯綜
- Vol.16 人間ドック
- Vol.17 リピーター
- Vol.18 ウサギとカメ
- Vol.19 トラウマ
- Vol.20 この世が午後しかなかったら
- Vol.21 せんせい
- Vol.22 ポーカーフェイス
- Vol.23 夢と希望
- Vol.24 依存
- Vol.25 移動コスト
- Vol.26 むりょうそうだん2
- Vol.27 資格で別世界へ?
- Vol.28 転職コンサルの仕事は●●に似ている
- Vol.29 転職支援の保証が欲しい?
- Vol.30 無料相談の定義