本当に退職することが必要か?
退職することは最後の手段
まだあなたが在職なら、私が真っ先に伝えたいことは、
「本当に退職する必要があるのか?」
ということです。
私のメインの仕事は転職支援であり、転職活動をサポートすることです。
しかしそれだけに、転職することがいかに大変かを十二分にわかっています。
たくさんのライバルに打ち勝って内定を獲得することも大変ですし、新しい職場で自分のポジションを確立することもまた大変です。
もし今の会社での状況が満足できるものでなかったとしても、退職すれば状況が改善する保証はありません。
むしろ、より多くの苦難を抱える可能性の方が多いと考えた方が賢明です。
転職すればバラ色の生活が待っているかのような、「転職産業の煽り」を真に受けてはいけません。
自社で働いたことも無いのに即戦力として高く評価してくれたり、ましてや前職よりも高い給料がもらえる人は、よほど強力なアピールポイントがある人と考えるべきです。
退職後、数ヶ月~1年以上に渡って転職活動に取り組んでも、応募した企業からは落選通知を受け続け、挙句の果てに前職より低い待遇の転職先しか得られない人は、けっして少なくないのです。
転職コンサルタントとしての私が在職者に送るアドバイスは、
「今の会社を辞めなくて済むなら、安易に辞めない方が良い」
ということです。
退職後のあなたを待っているのは、バラ色の生活ではなく、イバラの道かもしれないのです。
再チェック!あなたに転職は必要か?
あなたが転職したいと思う理由は何でしょうか?
もし上司や同僚との人間関係なら、しばらく我慢すれば相手は異動になるかもしれません。
また、退職するほどの覚悟があるなら、その前に異動を願い出てみてはどうでしょうか。
仕事の不満も、同様に異動することで解消される可能性はありませんか?
また、それは転職することで本当に解消されるのでしょうか?
待遇が不満だとしても、本当に不当に低い条件なのでしょうか?
あなたは世間相場を本当に正しく把握しているのでしょうか?
今のあなたはネガティブなところにしか目が行かないかもしれませんが、今の会社で得ているものもたくさんあるのではありませんか?
今の給料は今までのがんばりで勝ち取ってきたのではありませんか?
その会社の仕事だからこそ得られた経験やスキルはありませんか?
あなたに手を差し伸べてくれるありがたい上司・同僚はいませんか?
取引先などの社外に築いた人脈はありませんか?
転職によってそれらを失ってしまって本当に良いですか?
上記のすべての質問を十分に検討しても、「転職する他ない」と結論されるなら…
全力で転職活動に取り組みましょう!
そして、必ず転職先が決まってから退職することです。
働きながらの転職活動は楽ではありませんが、先に辞めることのリスクを考えたら、何ほどのこともありません。
良かったら私が手伝いますよ。