転職の活動状況の推移
転職活動が思い通りに進む人なんていない
転職活動というのは、本当に難しい活動だとつくづく思います。
人生がかかっていると言っても過言ではない重要な活動でありながら、十分な知識を持たないまま厳しい競争にさらされる、それが転職活動です。
そして、転職活動には必ずクリアしていかなければならない一連のステップがあり、頓挫のリスクは各所に存在しています。
「なぜ転職活動で挫折するのか:転職活動と成功曲線」のページで、「成功曲線」についてお話しました。
どんな活動も活動量と成果の関係は正比例ではなく、上のようなS字の曲線を描くことがほとんどです。
つまり、活動の序盤はがんばっても成果はほとんどあがりませんが、活動を続けていくうちに知識や経験が蓄積されていき、ある時点になるとそれまでの苦労がウソのように急激に成果が上がるようになるのです。
したがって、その「飛躍期」に入るまでがんばれるかどうかが成功へのカギを握っています。
転職活動にもこの成功曲線は当てはまります。
しかし、注意が必要なのは、
- 転職市場について情報収集する
- 履歴書や職務経歴書などを作成する
- 応募先を探す
- 応募活動を行う
- 面接活動を行う
といった転職活動の各ステップごとに、この成功曲線は存在するということです。
あるステップを何とかクリアできたと思ったら、次のステップで思うように成果が上がらなくて停滞し…ということを繰り返しながら進めていくことになります。
そして、レベルの差はあれど、途中で頓挫するリスクはどんな人にもあり、そのリスクを回避することも私のようなコンサルタントの重要な仕事の1つなのです。
活動量の減少と活動計画
転職活動の推移を別の角度から見てみると、下図のようになります。
これは、時間と活動量の関係を示したものです。
誰もが、最初は意欲満々でがんばるものですが、作業が進まなかったり成果があがらないと、意欲や自信を失って、活動量は減少していきます。
上の「成功曲線」とはちょうど逆の動きになっていますね。
この「活動曲線」(と仮に呼びます)もやはり転職活動の各ステップごとに存在します。
そして、この活動量が落ち切らないうちに成果を出していかなければ、転職活動はそこで行き詰まってしまうということです。
転職活動が無計画で行き当たりばったりだと、このリスクは非常に高くなります。
しかし、転職活動が計画的で、「今どの段階にいて」「次に何をやるべきか」が明らかであれば、なかなか作業が進まなかったり成果が得られない時期があったとしても、頓挫のリスクを最小限に抑えることができるのです。
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