応募活動と面接活動の両立
応募活動と面接活動のバランスと手順
転職活動には一連のステップがあり、段階に応じて適切にステップを踏んでいくことが大切です。
しかし、すでに他のページでもお話しているように、本活動期間では応募活動から面接活動に徐々に移行していくものであり、明確な切り替わりのタイミングがあるわけではありません。
ある時期からは応募活動と面接活動は並行して行うことになるため、うまくバランスを取らないとスムーズに最終目的地まで到達できなくなってしまいます。
ここまでは本活動期間を、応募活動がメインの「前半」と、面接活動がメインの「後半」とに分けて説明してきましたが、本活動期間における活動のバランスと手順を理解してもらうために、もう少し細かく区分して見ていきたいと思います。
【ステップ別活動バランスイメージ】
1.応募専念ステップ
本活動期間の初期は、応募活動を軌道に乗せることにひたすら専念します。
応募書類が出来上がった段階で、
「応募を始めると面接が入ってくるから」
と考えて、応募を始める前から面接準備を始める人がいますが、応募なくして面接はありませんから、順番を間違えないようにしましょう。
企業へのアプローチ体制が整うことが、転職を成功させるための必要条件です。
2.面接準備ステップ
応募活動がある程度軌道に乗り、近々面接が入ることが予想される状況になったところで、一度「全体的な面接準備」にウェイトを移します。
(面接の入りやすさや応募量は個人差があるので、そのタイミングは一概には言えません。)
「面接準備」とは、具体的には面接の「想定問答」の作成です。
「想定問答」については、「想定問答を作成する意義と注意点」を参照して下さい。
面接で問われやすい質問に対して事前に回答内容を練ることによって、面接対応のベースを作る作業です。
十分な準備をするためには、数日間の作業期間を見込んでおく必要があります。
ただし、その間も応募の手は完全に止めないように注意し、想定問答完成後も実際に面接が入るまでは、再び応募活動に専念します。
3.面接受験ステップ
応募活動が実を結び、実際に面接が入り始めるステップです。
面接は、転職活動における最重要局面になりますから、その時点で面接活動が最優先となります。
ここでの面接活動を細かく見ると、「個別面接準備」と「面接本番」に分けられます。
前のステップの段階では、個々の企業を想定せずに想定問答を作成して「全体的な面接準備」を行いましたが、実際に面接が入れば、その想定問答をベースにしつつ、個別の企業用の面接準備(企業情報の確認や志望動機の準備など)を行います。
その上で、面接本番でベストを尽くします。
なお、ここでも応募の手をできる限り止めないようにしましょう。
目の前の面接だけに専念して、すべて落選してしまうと、応募再開から次の面接が入るまでタイムラグが生じてしまうからです。
4.面接専念ステップ
コンスタントに面接が入り、しかも最終面接かそれに近い会社を何社も抱える状況になったら、最終ステップです。
応募の手を止めて、面接活動に専念して良いでしょう。
ここでの面接活動の成果が、そのままあなたの転職活動の成果となります。
詳しくは後の章に譲りますが、うまく複数社の面接をこなし、ベストな内定を勝ち取りましょう。
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