結果が出ない時の転職活動の見直し2
応募対象を広げる方法
転職活動でどうしても成果が得られない場合の対処法の1つに、
「応募対象を広げる」
ということがあります。
もちろん、やみくもに応募対象を広げることは逆効果になる可能性もありますので、注意が必要です。
しかし、先入観にとらわれて、応募活動が偏っていたり狭い範囲に限定されているような場合には、以下のような観点から、チャンスを拡大できる可能性があります。
1.業界・職種を広げてみる
応募する業界や職種を広げてみる方法です。
あなたに複数の仕事の経験がある場合や、他に流用できるスキルがある場合などに有効な可能性があります。
- 「保険営業」→「住宅営業」
- 「DTPエキスパート」→「WEBデザイナー」
- 「一般事務」→「営業事務」 など
たとえば、個人を対象に保険を営業していた人なら、同様に個人に対して住宅を営業する仕事にも経験は活かせるはずです。
また、印刷物のデザイン・レイアウトのスキルを持つDTPエキスパートは、WEBの世界でそのスキルを活かせる可能性も考えられます。
2.立ち位置を変えてみる
隣接・関連業界に転職して、今までとは逆・別のポジションで過去の経験を活かす方法も考えられます。
- 広告代理店→企業宣伝部
- システム会社→企業システム部
- 出版社編集→印刷会社技術 など
たとえば、今まで企業から広告を請け負っていた広告代理店に勤務していた人なら、逆に広告を依頼する企業の宣伝部に転職するようなケースです。
その場合、広告を依頼する経験はなくても、それまでの取引経験から依頼側の事情は十分に理解していますし、今までのネットワークも活かせる可能性があるので、あなたを採用する価値が認められる可能性も少なくないはずです。
同様のことは、システム開発を受注するシステム会社と、企業のシステム部との間にも成り立ちますし、出版社と印刷会社なども類似の関係になるでしょう。
3.地域を広げてみる
次は、応募対象とする地域を広げてみる方法です。
たとえば、これまでは通勤1時間圏内で転職先を探していたとしたら、これからは2時間圏内まで広げてみるといった具合です。
あるいは、これまでは家族と同居が前提で近隣地域を対象としていたとしたら、思い切って単身赴任を前提に遠隔地まで応募先を広げることも考えられます。
また、別のアプローチもあり得ます。
たとえば、あなたが大阪で就職したいがうまくいかない場合に、東京で求人を出している会社に応募することも考えられます。
もしその会社が大阪にも拠点を持っている場合、大阪での採用となる可能性もゼロではありませんし、いったんは東京で採用されても大阪に転勤となる可能性もあるからです。
4.応募チャネルを広げてみる
今まで応募先探しに使っていなかったチャネルを使ってみることで、状況を打破できる可能性もあります。
たとえば、
- 今まで見ていなかった求人サイトをチェックする
- ネットだけでなくアナログ媒体(新聞、求人誌など)をチェックする
- 知人や前の会社の上司や取引先といった人脈を頼ってみる
といった方法です。
また、転職市場に出回っている求人(「顕在求人」)を探すだけでなく、求人を出していない会社にも応募してみる(「潜在求人」)ことも、状況次第では検討の余地があります。
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