応募活動の実践
応募活動は差がつきやすい
転職のコンサルティングをやっていて感じるのは、応募活動は実践の度合いに差がつきやすい活動だということです。
コンサルティングの受講者の場合は、応募書類の作成などはマンツーマンで行いますので、準備に要する期間や準備レベルはある程度の幅に収まります。
しかし、応募活動以降は本人の自主性に負うところが大きくなるため、個人差がかなり出てきます。
極端な話、いきなり100社の企業に一斉に書類を送りつける人もいれば(実話です)、何かしら理由をつけてなかなか応募に踏み切れないような人もいるのです。
企業にアプローチしない限り、採用される可能性はゼロです。
応募数は多ければ多いほど良いというわけでもありませんが、ある程度のボリュームがなければ結果が出しにくいのも事実です。
必要な準備作業が一通りできたのであれば、あとは積極的に応募を開始して、
「走りながら考える」
つまり、反応を見ながらその後の対応を考えるという割り切りも必要です。
「フラれる」ことを恐れずに、積極的にアプローチしていきましょう。
応募記録をつける
応募活動を行う上で大切なことは、応募記録をつけるということです。
たとえば、エクセルで1週間ごとに下図のようなシートを作ると良いでしょう。
少々説明を加えると、
- 一番上の行…各曜日に割り振った、応募先を探すチャネル
- その下の数行…実際にその日に応募した数と、その求人のチャネル
- 下部の企業名…実際にその日に応募した企業名
となります。
たとえば、4月1日(日)について見れば、新聞で見つけた2件と求人誌から見つけた1件の計3件(T製菓、Y工業、O化学)に応募した、ということです。
この記録表によって、
- 実際に応募している件数
- 応募チャネルごとの件数
- 具体的な応募企業名
を把握することができます。
そして、落選通知が届いたら企業名の色を変えるなどすれば、どの会社が選考中なのかも把握できます。
(面接状況については別ファイルで記録すると良いでしょう)
応募方法が成果を左右する
上記では応募活動の記録について触れましたが、応募の方法についても言及する必要があります。
「えっ、ネットで応募すればいいんでしょ?」
と思われた方もいるかもしれませんね。
これだけインターネットが普及し、たくさんの求人サイトがあり、応募もオンラインが当たり前の時代です。
しかし、それだけ競争は激しく、応募者のふるい分けも簡単にできてしまうのがオンラインでの応募です。
あなたがその激しい競争の中で採用側から面接の誘いが得られるのであればOKです。
しかし、残念ながら条件的にあまり恵まれていないのであれば、昔ながらの郵送で応募した方がチャンスが大きくなる可能性があります。
詳細は別の章でお話しますが、もしあなたがなかなか面接に進めなくて、なおかつネットだけで応募活動をしているのであれば、応募方法を見直すことで成果を改善できるかもしれません。
もちろん、郵送にはお金も手間もかかるというデメリットもありますので、あなたの属性やキャリア評価によって、応募方法を選択することが必要です。
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