転職活動計画の必要性
「行き当たりばったり」は転職活動の敵
私は小さな頃から計画を立てたり、毎日を計画通りに過ごすということが大の苦手でした。
小学校の夏休みなどは、最初はやる気満々で宿題をガンガンこなしていきますが、数日もすればすぐに飽きてしまいます。
で、気がつけばあっという間に夏休みも終盤になり、「何で毎日やっておかなかったんだろう」と泣きながら山積みの宿題を必死に「消化」したものでした。
がんばったのは休みの最初と最後だけで、トータルの勉強時間はわずかですし、質もひどいものでした。
なぜそんな恥ずかしい昔話をしているかというと、転職活動という極めて重要な活動において、計画的に実践している人はほとんどいないからです。
上図は「計画的な転職活動」と「無計画な転職活動」の活動量を対比したイメージ図です。
無計画な転職活動の場合、がんばる時は一時的に活動量がグッと増えますが、活動量が落ち込む時も多く、トータルの活動量(=図の青い部分の面積)は思った以上に少なくなります。
まさに小学校時代の私の勉強のように。
その一方で、転職活動を計画的に行うことができれば、活動量を高いレベルで一定に保つことができ、トータルの活動量も自ずと十分に確保することができるのです。
転職成功の確率が変わる
無計画な転職活動では実際の活動量が伸びないため、どうしても成果を出すまでに時間がかかり、転職活動が長期化してしまいやすくなります。
活動量の問題だけではありません。
活動が計画的でないと、活動内容に漏れや偏りができ、それは転職機会の損失につながります。
また、成果がなかなか出なければテンションも下がり、希望の条件を諦めたり、さらには転職活動そのものを断念したりすることにもなりかねません。
転職活動という活動が、簡単に誰にでも成果を出せるものなら、無計画な活動でも良いでしょう。
しかし、実際には高い競争をくぐり抜け、すべてのステップをクリアしなければならない、「難易度の高い総合格闘技」なのです。
だからこそ、成功確率を最大限に高めるための工夫や配慮が必要です。
その最もベースとなるのが、「計画的な転職活動」なのです。
具体的な内容については、次ページ以降でお話していきましょう。
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