ネットチャネルの細分化
ネットの海を効率的に泳ぐには
インターネット上には種類・数とも膨大な求人サイトがありますから、当然そのすべてを1つ1つチェックすることは不可能です。
しかし、だからと言ってごく一部のサイトだけを見て残りの求人をノーチェックで流してしまうというのは、いかにももったいない話です。
求人探しの手間を大きく増やすことなく、できるだけ多くの求人がチェックでき、見逃しを抑えられる方法が求められます。
それには、まずインターネット上にはどんなタイプの求人サイトがあるのかを理解することが必要です。
そしてその上で、それらをうまく組み合わせて毎日の応募先探しのルーチンの中に組み込んでいくことが、効率的なチェックの秘訣です。
属性別求人サイト
求人サイトをその属性ごとに大別すると、下記のようになります。
(詳しくは「求人開拓の知識と実践」の章で採り上げます。ここでは、いろいろタイプがあるということだけ押さえてもらえればOKです。)
公的型求人サイト
国や都道府県などが運営する求人サイト。
(ハローワーク・インターネットサービス、しごと情報ネットなど)
独立型求人サイト
単独で運営している求人サイト。様々な業界・職種の求人を扱った「総合型」と、特定の業界・職種に特化した「特化型」がある。
(リクナビNEXT(総合型)、マスメディアン(マスコミ業界特化型)など)
ポータル型求人サイト
独自の求人情報を持たず、提携するの求人サイト群から大量の求人の提供を受けて運営している求人サイト。
(転職EX、So-net仕事探し など)
検索エンジン型求人サイト
採用企業から求人掲載を受託するのではなく、インターネット上から自動的に求人情報を収集・蓄積する求人サイト。
(indeed、仁王 など)
紹介会社単独型求人サイト
大手の人材紹介会社が単独で運営している求人サイト。
(リクルートエージェント、パソナキャリア など)
紹介会社集合型求人サイト
多くの人材紹介会社と提携して運営されている求人サイト。
(en転職コンサルタント、イーキャリアFA など)
ルーチンへの組み込み
結論から言えば、上記の各タイプごとに、主要な求人サイトをいくつかピックアップして、それらを継続的にチェックしていくことをお勧めします。
各タイプはそれぞれ異なった方法・方針で求人情報を収集しているため、求人の見逃しを抑えるには、できるだけ満遍なく各タイプの求人をチェックすることが望ましいからです。
(ただし、人材紹介会社系のサイトは必須ではありません。理由は「求人開拓の知識と実践」の章で触れます)
同じ求人が複数のタイプの求人サイトに重複して掲載されることも少なからずありますが、そこは「漏れてしまうよりマシ」と多少の割り切りが必要です。
(求人サイトが違えば、求人の分類や掲載順序なども異なりますので、同じ求人案件が掲載されていても、見つかり易さには違いがあります)
各タイプからどの求人サイトをピックアップするかについては、検索効率からして求人件数の多いサイトの方が少ないサイトよりも望ましいことは事実です。
ただし、一番大切なのは全体の求人件数ではなく、自分が転職を考えている業界や職種の求人が多いことです。
週に2回転を目安に
各タイプごとにチェックする求人サイトが決まったら、全体を3グループ程度に分けて、それぞれ週2回を目安にチェックするのが効率的でしょう。
たとえば、
- Aグループ…「公的型求人サイト」「独立型求人サイト」
- Bグループ…「ポータル型求人サイト」
- Cグループ…「検索エンジン型求人サイト」
のようにグループ分けをし、
- Aグループ…月曜日・木曜日
- Bグループ…火曜日・金曜日
- Cグループ…水曜日・土曜日
のように曜日を割り当てるのです。
ほとんどの求人サイトでは、求人情報は毎日更新されるわけではないので、毎日のようにチェックしてもムダですし、逆に週1回だと大規模サイトの場合はチェックしきれない可能性があるからです。
こうしてコンスタントに各タイプの主要サイトをチェックしていくことで、漏れ無く効率的に求人を探すことができるのです。
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