結果が出ない時の転職活動の見直し
転職活動とはスムーズにいかないもの
ここまで転職活動の全体像を、具体的なステップとその間の作業に触れながら説明してきました。
しかし、実際にはなかなか計画通りに進まないのが転職活動です。
思うように成果が出ずに、活動がストップしてしまう人は少なくありません。
そこで、ここでは、転職活動が壁に突き当たった際にそれを打破するためのポイントについてまでお話しちゃいます!
この段階ではピンと来ない内容もあると思いますが、実際に転職活動で行き詰まった際にも改めて読み返してもらいたいと思います。
まず最初にチェックしてもらいたいこと
- なかなか応募活動が進まない
- 応募してもめったに面接に呼ばれない
- たまに面接に呼ばれてもすぐに落選してしまう
そんな場合に、まず活動内容をチェックしてもらいたいのは次の4点です。
応募条件を絶対視してしまっていないか?
応募活動が進まない人によく見られるのが、「応募条件の絶対視」です。
つまり、募集要項に書かれている「年齢は35歳まで」とか「経験年数5年以上」といった応募条件を絶対視して、自分が少しでも満たしていないものがあれば応募先から外してしまうことです。
応募条件をすべて満たしていないと採用されないかというと、けっしてそうではなく、書かれていることは1つの目安ととらえましょう。
たとえば、1つでも強力なアピール要素があれば、他をまったく満たしていなくても採用される可能性は十分にあるのです。
また、あえて条件の合わない求人に応募することで採用をねらう「条件破壊」のテクニックもあります(詳細は後述)。
応募条件を杓子定規に考えないで、少しでもチャンスがあると思ったら、積極的に応募していきましょう。
応募書類の完成度は十分か?
応募してもなかなか書類選考を通らない場合は、まずは応募書類の完成度を上げることを検討するべきでしょう。
もしあなたに採用に足るだけの実績や経験があったとしても、書類上では面接で直接話を聞くまでもないと判断サれてしまっているのです。
自力では改善点の把握やブラッシュアップにも限界がありますので、その道のプロに見てもらうことも検討しましょう。
ただし、無料支援ではやはり受けられるアドバイスは限られるので、多少のお金をかけてでもしっかりと添削指導を受けることをお勧めします。
一度仕上がった応募書類は何度でも使えるので、出費の元は十分に取れるはずです。
応募は郵送で行なっているか?
いくら応募してもいっこうに面接に呼ばれない場合のもう1つの改善ポイントは、応募方法です。
もしあなたが応募フォームを使ったネット応募ばかりで結果が出ていないのだとしたら、応募方法を郵送に切り替えることで結果が出せる可能性があります。
所定のフォームに必要事項を入力する形では、あなた独自の良さを伝え、他のライバルとの差別化を図ることは難しくなります。
応募書類が十分にブラッシュアップできていれば、それを郵送で送ってそのままの形で見てもらうのがベストなのです。
また、特にあなたが年齢が高い場合は、ネット応募では年齢条件だけで機械的にはじかれて、応募情報をちゃんと見てもらえていない可能性すらあります。
選考の土俵に確実に乗るためには、多少のコストはかかっても郵送という手段を採り入れることが大切です。
応募先企業の選定は適正か?
転職活動でどうしても結果が伴わない場合は、
「勝ち目のないところで勝負をしていないか?」
ということを考える必要もあります。
中途採用は基本的には即戦力採用であることを考えると、応募先の業界や職種が過去のキャリアを活かせるものになっていなければ、苦戦は必死です。
また、方向性が間違っていなかったとしても、どんなに準備を入念に行っても、自分のキャリア評価では採用がまずあり得ない企業レベルというものも確実に存在します。
転職活動というものは、同じ会社を目指す大勢のライバルの中から上位数人の中に入らなければ採用されない、厳しい戦いの場です。
転職活動の長期化を避けるためにも、成功可能性の高い、現実的な応募先を選定していくことも大切なことです。
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