必要なのは差別化:人と違う動きをするという思考
セオリーは必要。しかし…
転職したいと考えた時、あなたはどんな行動を採るでしょうか?
多くの人はまず書店で関連書籍を買い求めたり、インターネット上で参考になる情報を検索することでしょう。
あなたがこのサイトを見ているのも、転職関係の情報を探してヒットしたからではないでしょうか。
もちろん、学び、情報を得ることはとても大切なことです。
ただ、書籍やサイトで得られる情報の多くは、「セオリー」に当たるものです。
言い換えれば、「常識」や「正しいこと」です。
セオリーすらわかっていなければ、そもそもライバルと同じ土俵にも乗れませんから、セオリーの習得は転職成功の必要条件ではあります。
しかし、あなたに必要なのは土俵に立つことではなく、競争に勝って職を得ることのはずです。
望ましい求人の数が限られ、そこに数多くのライバルが殺到する厳しい転職環境では、そうしたセオリーを自分の活動に採り入れるだけでは、なかなか成果を出すことはできません。
なぜなら、他のライバル達も、同じように書籍やサイトからセオリーを学び、採り入れてくるからです。
中途採用の場合、募集人数は最小限で、その多くは1名だけです。
そこを目掛けて応募してくる数十人のライバルと同じことをやっていて採用されるのは、元々ずば抜けた経歴や実績を持っているトップの人だけです。
もしあなたが残念ながらそうではないなら、セオリーから抜け出て、他の人と違う動きをすることが、転職成功には不可欠です。
別の言い方をすれば、あなたには「差別化」が必要なのです。
それも、多くのライバルの中から「あなたが一番欲しい」と思わせられる強力な差別化が。
あなたの経歴や実績が理想的なものではない場合、転職活動の中にそれだけ多くの差別化要素を採り入れることが必要になります。
この差別化要素は、大きなものから小さなものまで、応募先探し、書類作成、応募活動、面接などの転職活動の各ステップのすべてにおいて存在します。
当サイトで転職ノウハウを伝える最大の目的を一言で説明するならば、この、
『転職活動における差別化要素にはどんなものがあり、どのように採り入れるべきなのかを、具体的に説明すること』
にあるのです。
(もちろんセオリーについてもお話していますが)
そして差別化を徹底すると、経歴や実績が劣っていたとしても「逆転は十分に起こりえる」ということを、私は経験上知っています。
買い手市場の転職活動で勝者となれる人とは、セオリーの殻を破り、「いかに人と違う動きをするか」という意識を持てる人だということを肝に銘じましょう。
よく読まれる関連ページ
- AさんとBさんの転職:二人の命運を分けたもの(その1)
- AさんとBさんの転職:二人の命運を分けたもの(その2)
- 転職の損得勘定
- 本当に氷河期を脱した?現在の転職市場
- 転職活動とは営業活動である
- 隣の芝生は青くない
- 転職の方向性で難易度は変わる:それでもイバラの道を進む?
- 退職が先か在職のうちか
- ダメ元の精神が転職成功のカギ
- 自分を一番理解しているのは誰?:あなたは本当の自分を知らない
- あなたは「ワンオブゼム」である:客観的な視点がないと転職は遠のく
- 転職を成功させるお金と時間の使い方:「投資」できる人の強さ
- 競争に勝つだけが成功の道ではない:転職のブルーオーシャンを探せ
- なぜ転職活動で挫折するのか:転職活動と成功曲線
- 転職活動の環境を整えよう:成果を出すために必要な物リスト
- あなたはいつ会社を辞めるべきか:転職活動と季節変動
- 転職活動での苦戦は情報格差で逆転する
- 同じ3月末退職者なのに転職の明暗が大きく分かれるワケ