同じ3月末退職者なのに転職の明暗が大きく分かれるワケ
転職コンサルの申込みが最も多い月は?
企業の採用意欲に季節変動があるように、私が行っている転職コンサルにも季節変動があります。
転職コンサルの問い合わせ・申込みが一番活発な月は、いつだと思いますか?
それは…
「5月」
です(あくまでも転職創研の場合ですが)。
その理由ですが、およそ次のようなものです。
心浮き立つ春ですが、同時に別れの季節でもあり、サラリーマンの方も3月末で退職となる方がたくさんいます。
そして、大抵の人は、まずは自力で(あるいは無料の転職支援サービスを使って)転職活動をします。
しかし、なかなか転職活動がうまくいかず、この5月頃になって状況を打開するために転職創研に連絡を頂く人が多い、ということなのです。
同じ3月末退職でも…
一方、同じように3月末に退職が決まっていた人でも、退職に向けて12月、1月から転職コンサルの受講を開始される人達もいます。
彼らは、新年度に向けて企業の採用意欲も活発な2月、3月のうちに内定を獲得して、4月からの新年度のスタートを新しい職場で迎えることができています。
しかし、4月以降は新年度の体制も固まり、企業の採用意欲もいったん落ち着いてしまいますし、すぐにゴールデンウィークです。
ですから、5月から本格的な転職活動を始めた人は、ほんの数カ月前に比べて明らかに厳しい環境で転職活動を送ることになります。
希望の内定が獲得できないまま夏休みシーズンを迎えてしまう人も出てくるのです。
方や4月から気分も新たにバリバリ働き始める人と、方や仕事が決まらずに焦りを感じながら転職活動を続ける人。
同じ3月末に退職した人でも、転職活動を始めるタイミングや手段によって、これだけ大きな差が生まれてしまいます。
転職者の明暗がもっともはっきり生まれるのが、この3月末退職なのです。
確かに言えることは、
「退職が決まったら、転職活動は手遅れにならないようにすべし」
ということです。
転職活動は決して甘くないのですから。
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