応募に対してどれくらいの確率で面接に進めれば良い?
大切なのは確率ではない?
「私はこれまで○社応募して、面接に進めたのは☓社なんですが、ふつうはどれくらい進めるものなのでしょうか?」
書類選考を通過してどれだけ面接に進めるのか、自分は多い方なのか、それとも少ない方なのか。
求職者の方からよく問われる質問です。
しかし、正直に言ってこの質問には答えようがありません。
あるいは、意味が無いと言った方が正確かもしれません。
なぜなら、年齢や経験、ねらう業界や職種、会社の規模など、条件は人それぞれに異なるので、比較のしようがないからです。
一般論として、若年層の方が中高年の方よりも人材需要が旺盛なので、面接に呼ばれる確率は高くなります。
しかし、ほぼ確かなことはそれくらいで、あとは本当に条件次第、なのです。
書類選考の通過率を上げる確実な方法
書類選考の通過率を上げる確実な方法はあります。
それは、待遇が悪い、人気がない、質の低い求人に数多く応募することです。
レベルの高い人材は集まらないので、面接に進める確率は高くなります。
逆に、質の高い求人をねらおうとすれば、通過率は自ずと低くなります。
通過率が高いほど良い、低いとダメ、という単純な問題ではないのです。
また、「率」と「数」の関係を考える必要もあります。
たとえば、
- 「10社に応募して3社面接に進めたAさん」
- 「30社応募して6社面接に進んだBさん」
では、どちらが好ましいと言えるのでしょうか。
書類選考の通過率は、Aさんが30%であるのに対して、Bさんは20%です。
しかし、面接に進めた会社の数では、逆にBさんはAさんの2倍もあります。
私から見れば、確率の高いAさんよりも、面接機会を数多く得ているBさんの応募活動の方が好ましいと考えます。
面接機会が多い方が、そこから内定が得られる可能性は高くなりますし、より多くの内定が期待できるからです。
(内定が得られても1つなら選択の余地がありませんが、複数得られれば条件の良いものを選ぶことができます)
野球で言えば、より大切なのは、
「打率よりもヒットの数」
なのです。
成果の判断の目安
とは言え、確率をまったく無視することもできません。
書類選考の通過率があまりに低ければ、その後のステップの成算が立たないからです。
非常にざっくりとした話で恐縮ですが、仮に20社応募して1社も書類選考を通過することができなかったとしたら、その時点で、
- 応募書類の完成度
- ターゲット企業の選定
のどちらか、あるいは両方を見直すことを検討する必要があるでしょう。
あくまでも1つの目安ではありますが、
「10社応募すれば1社程度は面接が入る」
くらいには応募書類のブラッシュアップやターゲット企業の選定を行うことが、転職活動を長期化せずに内定を獲得するためには望ましいと言えます。
その程度の「打率」が計算できるようになれば、あとは「打数」を増やすことで「ヒットの数」も計算が立つようになります。
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