あなたの応募活動が大きく変わる:求人を3つのレベルでとらえよ
あなたは求人のほとんどを見逃している?
「あなたは氷山の一角しか見ていない?:雇用の顕在需要と潜在需要」では、「潜在需要」という、一般には認識されていない人材需要の存在に焦点を当てました。
ここでは、もう一歩論を進めて、顕在需要をさらに細分化することで、人材需要の全体像を正しく理解し、応募ターゲットの拡大に役立ててもらいたいと思います。
市場に出回っている求人、つまり顕在需要を大別すると、
- 顕在需要1…自分の条件に合っている求人
- 顕在需要2…自分の条件に合っていない求人
に分けることができます。
そして、すでに見たように、水面下には求人として市場に出回っていない人材需要である「潜在需要」が存在します。
このように、実際には3つのレベルの人材需要が存在しますが、普通の人が目を皿のようにして探すのは、この中の「顕在需要1」だけです。
しかし、様々な条件があなたにフィットする求人というのは、人材需要全体から見れば、ごくごく一部に過ぎません。
ほとんどの人材需要は最初から排除されてしまっているのです。
それもある意味当然のことではありますが、実はやり方次第では、応募対象にはなりそうにない「顕在需要2」や「潜在需要」も応募ターゲットになり得ます。
世の中のほとんどの人は「顕在需要1」だけを見て、その中で転職活動をし、転職を決めています。
あなたも、その土俵だけで転職先を手に入れられるかもしれません。
しかし、そこではどうしても転職先が見つからない人や、満足な条件で転職できないという人は、「顕在需要2」や「潜在需要」にもターゲットを拡大することで、チャンスを拡大することも可能になるのです。
『顕在需要1』の特徴と攻略
それではまず最初に、最も一般的なターゲットである「顕在需要1」の特徴と攻略について整理しておきましょう。
顕在需要1をもう少し詳しく定義すると、
「求人の年齢・経験・スキル・待遇などが、自分の属性や希望と合致しているもの」
のようになります。
条件が自分に合っているわけですから、一般的にはこれがメインターゲットになります。
そんな求人が見つかったら、もちろん漏らさず応募すべきです。
採用されれば、会社にとってもあなたにとっても申し分ない転職となるでしょう。
ただし、問題もあります。
そもそも、そのように申し分なく条件がフィットするような求人は、それほど多くはない、ということです。
特に中高年の方や、あるいは特殊な業界・職種の方の場合は、「顕在需要1」の求人案件が非常に限られてしまうため、すぐに応募先が枯渇してしまうことになります。
もう1つの問題は、「顕在需要1」の求人には、同じような属性のライバルが多数応募してくるということです。
条件が合うのはあなただけではありませんから、それもやむを得ないところです。
つまり、数少ない求人に同じようなライバルが多数押し寄せるわけですから、厳しい競争を勝ち抜く必要があるのがこの「顕在需要1」なのです。
あなたにライバルを圧倒する強力な差別化要素(強み)があれば良いですが、そうでなければ苦戦は必至です。
しかしあなたには、このサイトを見ているという、大きなアドバンテージがあります。
このサイトで学んだ転職スキルを駆使し、競争力を磨き上げれば、この土俵で成果を出す可能性を最大化することができるでしょう。
それでもどうしても希望の転職を果たすことができない場合は、残る「顕在需要2」や「潜在需要」をターゲットにすることを検討することになります。
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