100%の準備なんてあり得ない:積極性が成功の原動力
転職の準備が万全になることはあり得ない
私は他のページでは、「転職活動における準備の大切さ」について繰り返しお話しています。
生半可な準備では希望の内定を獲得することなどできないほど、今の転職市場が厳しいことは事実だからです。
しかし、それも程度問題です。
少々薬が効きすぎたのか、私のコンサルの受講者の中にも、すでに本格的に応募活動に入って良い段階にあると思われるのに、
「まだ準備が万全じゃないので、じっくり取り組みたい」
というように、良く言えば慎重、悪く言えば臆病になっている人がいます。
私の経験では、「必要以上に慎重」と感じる人が目覚ましい成果を出した記憶はほとんどありません。
その理由の1つは、転職活動において事前に100%万全の準備をするということは、実際にはあり得ないことだからです。
転職活動は、いろいろな不確定要素の集合体です。
転職市場における自分の評価がわからない。
いつどこで希望の求人が出るかわからない。
希望の求人がどんな人材を求め、何を評価するのかわからない。
どんな会社があなたを高く評価してくれるのかわからない。
転職活動は自分だけで完結する活動ではなく、様々な関係者の様々な事情で左右される活動です。
準備活動にも明確なゴールがなく、何をどうすれば万全な準備になるのかも、本当のところは誰にもわかりません。
だから、ある程度の準備ができたら、どこかで応募活動に飛び込んでいかなければならないのです。
(そのタイミングの見極めをするのもコンサルの仕事の1つです)
そして、実際に動きながら反応を見て修正していくことが大切なのです。
準備の不完全さを理由に動こうとしないのは、多くの場合ただの先送り行為なのです。
転職に成功する人に共通するのは圧倒的な行動力
逆に、転職で結果を出しやすいタイプは、とにかく「素早く大量に動く」人です。
失敗を恐れず、グイグイ前へ進んでいきます。
「…しても良いでしょうか?」
ではなく、
「…しちゃったんですけど、まずかったですか?」
と質問するタイプ。
活動量が多ければ、当初は失敗が多かったとしても、早く学び、経験値を積み、活動を修正することができます。
失敗を恐れて行動を先延ばしすれば、いつまで経っても経験値は増えず、修正もできません。
転職活動は「婚活」と同じで、それまでに何回失敗しても、最終的に納得できる相手と結ばれれば成功です。
0勝0敗のままでいるより、たとえ100社にフラレても1勝100敗の方がずっと良いのです。
そして失敗するなら早い方が良い。
特にすでに退職してしまっている人の場合は、ブランクが長くなるとキャリア評価が下がって転職が難しくなります。
半年、一年と経ってから慌てても遅いのです。
あなたも早くたくさん失敗をして、早く成功をつかみましょう。
よく読まれる関連ページ
- 応募方法の違いが成否を分ける:郵送こそが最強の応募方法
- 応募書類はこう送れ:成果を出すための応募書類の印刷・封入方法
- 応募書類はこう送れ:応募書類を郵送する封筒の留意点
- 前に落ちた会社にまた応募しても良い?:再チャレンジの可否
- 求人と年齢要件:募集・採用時の年齢制限は禁止された?
- あなたは氷山の一角しか見ていない?:雇用の顕在需要と潜在需要
- あなたの応募活動が大きく変わる:求人を3つのレベルでとらえよ
- 求人の条件を絶対視しない:転職活動の成果を飛躍させる条件外応募
- 条件外応募の実際を理解する:具体的事例説明
- こんな事例も!?条件外応募による転職活動の成功パターン
- 究極の条件外応募?求人が出ていない会社に応募する
- 潜在需要への応募で成果を出すためのポイント
- 応募に対してどれくらいの確率で面接に進めれば良い?