あなたの応募書類は理解されない
応募書類の現実
私は仕事柄、日々たくさんの人の応募書類を読みます。
しかし、残念ながらその多くが、読み進めるうちにたくさんの「?」が浮かんでくる書類です。
つまり、そのままではその人の職歴や実績などがよく理解できないのです。
「この間のブランクは何をしていたんだろう?」
「どうしてそんな理由でこの会社を辞めたんだろう?」
「この●●というポジションはどんな位置づけなんだろう?」
「この●●賞というのはどれくらいの価値があるんだろう?」
「この実績はどの会社のいつの話なんだろう?」
それは説明が不十分で独り善がりであり、「読み手の立場になって書いていない」からです。
「私なりにがんばって書いたので、これで何とか私を理解して下さい」
「私の良い所をここから何とか読み取って下さい」
と言わんばかり。
採用担当者は、あなたの業界や職種、あなたが扱っていた商品やサービスに詳しい人ばかりではありません。
たしかに、応募書類を作り上げるのは大変です。
そのことは、私が一番よく知っています。
でも、だからと言って、採用担当者がわかりづらい書類をじっくり読み解いてくれると思ったら大間違いです。
理解できない書類は落とされるだけ
私にとってはコンサルの受講者はお金を頂いたお客様です。
ですから、どんなにわかりづらい書類でも、本人に確認をしながら理解に努めますし、どうしたらわかりやすく魅力的な書類になるかをアドバイスします。
でも、企業の採用担当者は違います。
電話を掛けてきて、「これって●●ってことですか?」などと確認してはくれません。
原則として、そこに書かれていること、読み取れることから判断・評価するだけです。
買い手市場の現在、採用担当者は殺到する応募者の大量の応募書類を読まなければなりません。
書類選考の際に1人の応募書類を読む時間は2~3分程度と考えて大きく外れないでしょう。
(もちろん興味を持った応募者の場合はもう少し時間をかけるでしょうが、逆に興味が持てない応募者の書類は「秒殺」されます。)
わかりづらい、読みづらい書類は、その時点で「アウト」です。
「その業界や職種、商品、サービスに詳しくない人」
であっても、
「あなたの経歴やウリが短時間に理解できる応募書類」
それを作らなければな勝負にならないのです。