「正しい」応募書類とはどんなものか
正しい応募書類とは、形式ではなく結果を出せるもの
転職活動の成否に応募書類の出来が大きく影響することは、改めて言うまでもないでしょう。
このサイトでは、私の経験則に基づいて、転職活動で成果を出すための応募書類の考え方と書き方について多くのページを費やして説明しています。
しかし、最初にお断りしておくと、私は「正しい書類の作り方」を説明しているつもりはありません。
たしかに履歴書には一定の慣用的なルールはありますので、それらを理解し、意識することは大切なことです。
しかし、書き方の慣用的なルールを守っていれば転職に成功するかと言えば、そこにはイコールは成立しません。
それはあくまでもライバルと同じ土俵に立てている、というだけであって、スタートラインに過ぎないのです。
もし「正しい」応募書類というものがあるとすれば、それは形式論ではなく、「結果を出せる」「転職につながる」応募書類です。
そして、「結果を出せる」応募書類とは、往々にして「他の人と違う」つまり、独自性や差別化要素のある応募書類です。
このサイトでは、慣用的なルールを尊重しながらも、どうすれば「採用担当者の目に留まり」「高い評価を得られるか」を追究していきます。
結果を出せる応募書類は変化する
しかし、「結果を出せる応募書類」について説明するのは、とても難しいことです。
どんな方にもどんな時にも通用する絶対的な書類の作り方というものは、存在しないからです。
人によって変わる
世の中にはまったく同じキャリアの人は存在しません。
キャリアが違えば、ベストな書類の作り方も変わってきます。
応募先によって変わる
同じ人の同じ書類であっても、それを読む採用担当者が違えば評価は違いますし、同じ応募先でも応募のタイミングによって評価は違います。
つまり、高く評価されるかどうかは、いつ・どこに応募するかでも変わってくるのです。
時代によって変わる
転職の常識も時代と共に変わっていきます。
応募書類も、パワーポイントのようなプレゼンソフトで作るのが一般的になるかもしれませんし、いずれは動画を撮ってエントリーするようになるかもしれません。
(そうなると「書類」ですらありませんが…)
時代や環境が変わればベストな作り方も当然違ってきますね。
このように見ると、「結果を出せる応募書類」というのも実はものすごく流動的であることがわかります。
ですから、大切なことは、応募書類をあまり型にはめて考えすぎないことです。
それよりも、「自分がどうしたらもっと魅力的に見えるか」を追求しましょう。
世の中に出回る見本・サンプルは参考にはしても、マネをしてはいけません。
借り物になった時点であなたの書類は魅力を失います。
オリジナリティこそが独自性・差別化の源泉であり、ライバルよりもあなたを欲しいと思わせるための原動力です。
このサイトも、「あなた個人」に完全にフィットした書類作りを説明することはできません。
でも、あなたを魅力的に見せるためのポイントや考え方を詳しく説明していきます。
それらを理解すれば、あなたは書類作りにおいてライバルから確実に1歩も2歩も抜け出すことができるでしょう。