応募書類はビジネス文書である
キャリア以外の部分も見られている
応募書類と言うと、何か特別な書類みたいに思えます。
でも、応募書類は1つの「ビジネス文書」です。
そこでは、1人の社会人として、一般常識の有無や文書の作成能力なども問われているのだということは忘れてはいけません。
たとえ優れた学歴や職歴の持ち主であっても、
- 誤字脱字
- 時候の挨拶の誤り
- 文章表現の不適切さ
- 文書作成ソフトの使用スキルの低さ
等が応募書類に見られると、
「肩書は立派でも、文書1つまともに作れない人間」
というレッテルが貼られてしまい、評価は一段下がってしまいます。
(余談ですが、そうした書類を見ると、美人の女性が汚い字を書くのを見た時のがっかり感を思い出します…)
まして、学歴や職歴でもともと不利な人がこれをやってしまったら、何をか言わんやでしょう。
一度は第三者のチェックを
以前私のコンサルに申し込まれた、ある40代の男性が作った送付状を見せてもらって驚いたことがあります。
応募先企業の社長名を宛先にしていたのですが、
「ABC株式会社 ●●社長殿」
のように書いてあったからです。
「何がおかしいの?」と思ったりしてませんか?
「殿」という敬称は、一般的には「目上の人が目下の人に対して使う」ものです。
少なくとも、採用希望者がその企業のトップに対して間違っても使うべき表現ではありません。
社会経験の少ない若手社員ならまだしも、この人は誰もが知る大手企業の、しかも法務責任者を経験されていた方だったので、余計に驚いた記憶があります。
これは極端な例としても、自分が気づいていないところでそうした減点をくらっている人はたくさんいることでしょう。
自分の書類作成能力に自信がない方は、応募する前に他の人に一度チェックしてもらうことを勧めます。
その一手間だけで未然に減点が防げるなら安いものです。
少なくとも、致命的なミスを避けられる可能性は高いでしょう。