インターネットにおける文章力の重要性
文章の持つ力の大きさ
インターネットの世界で大きな力を持っているのは、「文章(テキストコンテンツ)」です。
「えっ、デザインや写真じゃないの?」
という人もいるかもしれません。今ではウェブサイトのデザインはどんどんレベルアップしていますので、あまりに見劣りすると信頼性を損ねることも事実です。
「今はもう動画でしょう?」
という声も聞こえてきそうですね。私も動画の持つ力は否定しません。
ユーチューブを始めとする動画サイト・サービスの勢いはすごいですし、私自身もビジネスに動画を取り入れています。
それでも…
「テキストコンテンツ・イズ・キング」
の時代はまだ当分続くと思います。
インターネット検索の目的
あなたがインターネットで検索をかける目的は何ですか?
多くの人は、「情報」を求めて検索をかけるはずです。
たとえば、「株式投資」について学びたい、それで儲けたいと思っている人がいるとします。
その人は、キレイなデザインの株式投資サイトを探すでしょうか?
それとも、株式投資を説明してくれる動画を直接探すのでしょうか?
多くの人は、株式について情報量が豊富で、信頼がおけそうなウェブサイトを探すのではないでしょうか。
そして、その「信頼」の最大の根拠は、そのサイトに書かれている「情報の質」です。
それは情報のレベルが高ければ良いということではありません。
適切な日本語で、難しい内容でも素人にもわかりやすく、順序立てて説明されていて初めて信頼が生まれるのです。
たとえどんなに見栄えのするサイトであっても、動画が使われていても、内容が薄っぺらであったり、わかりづらかったり、説明が不適切であったりすれば、そこに信頼は生まれません。
そこでカギを握るのは、「文章力」なのです。
“The pen is mightier than the sword.” 「ペンは剣よりも強し」
という言葉もあります。
インターネットは、直接会って話す場合と違って、相手に対する信頼が生まれづらい世界です。
しかし、信頼が生まれなければそこにはビジネスも生まれません。
だからこそ、直接会わなくても信頼を与えられるほどの「文章力」を持てるかどうかが、インターネット上で成功できるかどうかのカギを握っているのです。
インターネット上で「文章(テキストコンテンツ)」が大切であるもう1つの理由は、検索エンジン対策です。
グーグルなどの検索エンジンは、「クローラー」や「スパイダー」と呼ばれるロボット(プログラム)を用いてウェブ上のページの情報を収集します。
私はその道の専門家ではありませんので詳しいことはわかりませんが、収集した情報を解析してウェブページをランク付けする際は、最終的には「検索する人が求める情報を提供しているサイトかどうか」という基準に基づくはずです。
そうでなければ、検索エンジンの有用性が下がってしまうからです。
だとすれば、最も重要なのはやはり「情報の量と質」であり、解析対象の主役は依然として「文章(テキストコンテンツ)」なのです。
(動画の中身等も検索結果に関わりつつあると言われているようですが)
検索エンジンに評価されてサイトが上位表示されるようになれば、たくさんのアクセスが得られ、多くの人に読まれることができます。
そこであなたの文章が信頼をもたらせば、自ずとビジネスにつながっていきます。
すべては、良いテキストコンテンツを作ることから始まるのです。
文章力はどうしたら身につく?
私は何とかこうしてサラリーマンの方に情報をお届けできるだけの文章を書くことができていますし、著書も出版しています。
文章力は、私のビジネスの原動力であることは間違いありません。
それには私が出版社の編集職の出身であることが大きく影響していることは事実です。
しかし、私は最初から文章を上手に書けたわけではありません。むしろ小さい頃から数字や計算には強いものの、日記や作文の類が大の苦手な子供でした。
ですから、あなたが今文章が得意でなかったとしても、挽回は十分可能です。
文章力をアップさせる方法はただ1つ。
「ひたすら書きまくること」です。
私の文章が上達したのは、別に素質があったからではなく、仕事で来る日も来る日も文章を書きまくり、推敲する作業を続けたからです。
もちろん多くの文章を読み、頭にインプットすることも大切ではありますが、文章としてアウトプットする力は、実際に書くことでしか磨かれません。
最初はなかなか思うような文章が書けませんし、時間もかかりますが、ガマンして書き続けることによって、内容もスピードもどんどん改善されていきます。
ビジネスで成功するためには、けっして作家のような巧みな文章力は必要ありません(そんな文章、私も書けません)。
明快でわかりやすい文章さえ書ければそれで良く、それは書き続けることで必ず身についていくのです。